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建みさと『ロングバケーション』でカチンコチンに緊張「山口智子さんがセリフ合わせをしてくれて」【1990年代ドラマ「人気女優」の撮影秘話】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.28 06:00 最終更新日:2023.04.28 06:00
1995年に7代目「三井リハウスガール」に選ばれ、脚光を浴びた建みさと。初の連ドラレギュラーは、同年の『毎度おジャマしまぁす』(TBS系)だった。
「主演の松雪泰子さんのパワーがすごくて、見とれていたんです。当時、私は笑顔を作るのが苦手で、自分のきれいな笑顔を探求していました。あるとき、松雪さんに『どうすれば、素敵な笑顔のキメ顔が作れるようになりますか?』って聞くと、『キメ顔なんて考えず、いろんな顔を持っているほうがいいんだよ』って励ましてくれました。それから、女優を続けるなかで“想い”からにじみ出る表情の強さに気づかされました」
そして1996年、建は社会現象にもなったドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)に出演。ヒロインの山口智子が演じる落ち目のモデル・南と同じ事務所のアイドル枠の新人で、南と張り合ってばかりの役柄だった。
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「セリフを間違えちゃいけない、とカチンコチンに固まり、何度も練習をしていたんです。山口さんはそんな私に気づき、セリフ合わせをしてくれて、ちゃんとシーンが成り立つよう導いてくださったんです」
先輩女優からのアドバイスを胸に、ドラマに出演し続けたが、2016年に結婚し、その後、オーストラリアに移住。今は、娘の子育てをいちばんに考えている。
たてみさと
1978年生まれ 千葉県出身 小学生で子役を経験し、1990年の黒澤明監督の映画『夢』に出演するなど、将来を嘱望されていた。1998年の映画『モスラ3 キングギドラ来襲』では主演を務めた
取材&文/鈴木隆祐