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渡辺梓 朝ドラヒロインは『逢いたい時にあなたはいない…』に大緊張「中山美穂さんと素敵な時間を」【1990年代ドラマ「人気女優」の撮影秘話】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.28 06:00 最終更新日:2023.04.28 06:00
1989年から1990年にかけて放送された、NHK朝の連続テレビ小説『和っこの金メダル』は、最高視聴率40.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区 以下同)を記録し、主演の渡辺梓の代名詞となった。しかし渡辺は、民放ドラマでも実績を残している。レギュラー出演は1991年、菊池桃子主演の『ナースステーション』(TBS系)が最初だった。
「私、途中で田舎に帰る役だったような……(笑)。この作品のメインはアイドルの方たちで、私は押さえ。そんななか、水野真紀さんは気さくに声をかけてくれました。優しくて品があって、まさに“きれいなおねえさん”でした」
同じ年、平均視聴率22%のヒット作『逢いたい時にあなたはいない…』(フジテレビ系)にも出演。遠距離恋愛をテーマとした作品だったが、渡辺は主演の中山美穂の親友で、何かとアドバイスする役回りだった。
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「最後は自殺未遂しちゃうんですよ。遠距離恋愛の先輩なのに、自分はうまくいかなくなるんです。撮影中は、記憶が飛んじゃうくらい緊張してましたね。テレビで見ていた、おしゃれな同世代の人たちに囲まれ、それまで出ていたNHK大阪や、京都の撮影所とは勝手が違ったので(笑)。
でも品川の水族館で、あの中山美穂さんと一緒にイルカショーを見て、水がかかってキャーッて騒いだり、いま思えば、素敵な時間を過ごせましたね」
わたなべあずさ
1969年生まれ 静岡県出身 1987年に仲代達矢主宰「無名塾」の第11期生として入団し、2020年まで在籍。現在は、舞台を中心に活動しつつ、夫の稲吉氏と古いビルのアップサイクルなど空間デザインにも携わる
取材&文/鈴木隆祐