5月11日、子育てをしながら各分野で活躍する女性を表彰する「第15回ベストマザー賞2023」の授賞式がおこなわれた。女優・仲間由紀恵や歌手のAIなど、6人の著名人が受賞した。
4歳の双子を育てている仲間は、「この4年間はあっという間でした。片づけたかった棚が、4年間そのままです。家中の窓を掃除できたのが2回」と笑いまじりに語り、「事務所のスタッフ、マネジャー陣、子どもたちを助けてくれる人たち、友人たち、先生方、そして何より、宅配業者の方たちに、本当に心からお礼を言いたい」などと感謝を述べた。
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SNSでは、育児に奮闘する仲間を賞賛する声があがった。だが一方で、「ベストマザー賞」自体へ抱く、複雑な思いが続々と寄せられている。
《育児に奮闘されてる仲間由紀恵さんは素直に素晴らしいと思う。けど、「ベストマザー賞」は、篠田麻里子の印象が強すぎて、なんだか不名誉な賞に思えてくるなぁ…。それと同時に、育児を頑張る母親はみんなベストマザーであって、特定の誰かを表彰すること自体どうなのかと思う自分もいる。》
《ベストマザーとか、もう廃止したらええのに。そもそもベストなマザーって何?》
《正直、ベストマザー賞とか見ると『この中から誰が、、、』って目で見ちゃうよなぁ。》
《今年の受賞者にベストマザーの呪いがかからなければいいけど。》
2008年に第1回が開催され、今回で15回めとなる「ベストマザー賞」。主催する「日本マザーズ協会」のウェブサイトによれば、「子育て支援・母親支援を啓発する活動の一環」として開催されてきた。だが、ここ数カ月はネガティブな方面で話題になることが多かったのも事実だ。芸能記者が語る。
「2021年5月に同賞を受賞したタレントの篠田麻里子さんは、翌年の2022年8月、実業家の夫と離婚調停中であることが報じられました。その後、不倫疑惑と泥沼の離婚騒動も報じられ、大きな話題に。篠田さんは、2019年に“交際ゼロ日婚”した後、2020年に長女が誕生。当時は、家族でYouTubeチャンネルを運営するなど、ママタレとして順調に活躍し始めていた矢先のことでした。3月に離婚を発表しましたが、今後の活動は厳しいものになりそうです。
さらに、国際政治学者の三浦瑠麗さんも、篠田さんと同じタイミングで同賞を受賞しています。しかし、2023年に入ってから、投資会社『トライベイキャピタル』代表で夫の清志氏が、太陽光発電事業への出資をめぐり、4億2000万円を横領したとして東京地検特捜部から逮捕・起訴されました。瑠麗さんは一貫して関与を否定していますが、4月には『FRIDAYデジタル』が、瑠麗さんが代表を務める『山猫総合研究所』とトライベイ社の間にコンサル契約が結ばれていたことを報じています。コメンテーターとして引っ張りだこでしたが、厳しい状況はまだまだ続きそうです」
直近ではこの2人が注目されたが、過去の受賞者を遡れば、神戸市議・橋本健氏との不倫が報じられた参院議員・今井絵理子氏や、長嶋一茂の自宅外壁に「バカ息子」と落書きさせたと報じられた江角マキコ(本人は否定)など、メディアを騒がせた面々がちらほらと。極めつけに、2014年には日本マザーズ協会の会長を務めていた男性が、妻を殴って骨折させたとして逮捕され、懲役2年執行猶予4年という判決が下っている。
不祥事の積み重ねで、SNSでは《ベストマザー賞の呪い》という言葉が生まれるなど、すっかり賞の威光は失墜した感がある。それもあってか、一部では、賞のコンセプト自体に違和感を覚える声も聞こえてくる。
《ベストマザー賞って言葉にモヤモヤ。母親のモデルを作ってしまうとどうしてもそこと比較してしまって、劣等感しか生まれない気がする。(ファザーも同じ)ベストなマザーかどうかは子供が決める気がするしなぁ》
《ベストマザー賞とかベストファーザー賞とかって受賞基準がよく分からんのだけど、育児を頑張る全国のパパママに受賞の権利があると思うの。》
15年続いてきた「ベストマザー賞」だが、家庭内の実情とも、時代の意識とも、ズレが生まれつつあるのかもしれない。
( SmartFLASH )