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香川照之が語っていた「猿之助との映画共演」の可能性…トータス松本と「亀3兄弟」で

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.05.27 17:31FLASH編集部

香川照之が語っていた「猿之助との映画共演」の可能性…トータス松本と「亀3兄弟」で

写真:Pasya/アフロ

 

 5月18日、市川猿之助の両親である市川段四郎夫妻が死亡し、猿之助自身も意識朦朧の状態で緊急搬送されてから、はや9日――。猿之助の体調が回復したとみられる5月24日には、警視庁による事情聴取がおこなわれたが、今後は全容解明に向け、捜査が本格化していく見通しだ。

 

 5月3日から東京・明治座で始まった「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」に主演していた猿之助の代役は、5月20日以降、香川照之の息子で弱冠19歳の市川團子(だんこ)と、若手俳優の中村隼人(はやと)が務めており、評判も上々の様子。

 

 

 特に19歳にして、中1日の稽古で代役を務めている團子の活躍は、「澤瀉屋(おもだかや)」にとっても、歌舞伎ファンにとっても希望を見出せる話題だ。

 

 その團子の父、香川照之は猿之助のいとこ。自身も二代目市川猿翁の息子として生まれたが、香川が市川中車を襲名して歌舞伎デビューしたのは2012年、46歳のとき。ドラマ映画の世界では確固たる地位を築いてきた香川だが、歌舞伎の世界においては、当然、猿之助より格下。そんな2人の関係性はなかなか複雑だ。

 

 猿之助は亀治郎時代の2012年3月、自身を囲む会で、香川の中車襲名をどう思うか聞かれ、「いや別に……。どうでもないです」と答え、「あんまり白塗りは似合わないと思います」と、どこか冷めたコメントを残していることを『WEB女性自身』も報じている。

 

 また今回の事件の4日前、『スポーツ報知』に掲載されたインタビューでも、猿之助は中車と團子について、次のような厳しい言葉を投げかけている。

 

《言えるのは2人とも、まだまだ経験不足ということです。歌舞伎は何より場数を踏むことが大事。(中略)厳しい言い方に聞こえるだろうけど、早く使いものになってほしい》

 

 しかし、こうした背景には香川に対するコンプレックスもあったようだ。5月25日の『NEWSポストセブン』の記事からは、そのことが読み取れる。

 

「記事によれば、猿之助は、同じ澤瀉屋の棟梁・猿翁さんの “直系” である香川さんに、並々ならぬ “敵愾心” を持っていたといいます。香川さんがホステスへの性加害報道を報じられたときには、『絶対にああはなりたくない。恥ずかしい。嫌だね』と漏らしていたとも報じられています」(週刊誌記者)

 

 しかし、そうした思いとは別に、お互いをサポートし合うこともあった。

 

「猿之助が2007年にNHK大河ドラマ『風林火山』でテレビドラマに初出演した際は、香川が『いとこの亀治郎(当時)をよろしく』とあいさつ回りをしていました。

 

 また、2022年に性加害問題が報じられ、テレビでの活動の場を追われた香川が歌舞伎界に復帰できたのは、猿之助のサポートがあったからこそ、ともいわれています」(同)

 

 実際、2人の関係性はどうなのだろうか?

 

 かつて香川は『キネマ旬報』で10年近く連載コラムを持っており(2003〜2012年)、『日本魅録』として3冊の単行本になっている。そこでは、香川と親交のある役者との交流秘話が語られているのだが、猿之助が登場したのはたった1度だけだ。

 

 猿之助が登場した2009年6月のコラムのタイトルは「亀の面々」。その回で、香川は《世の中には自分と同じ顔の人間が三人いる》という噂について語り出し、いちばん最初に似ていると言われたのは柳葉敏郎だったが、ここ何年かで限定すれば、安田大サーカスの団長、俳優の音尾琢磨、そして誰よりも言われるのが「トータス松本」だと3人の名前をあげている。

 

 香川はトータス松本の「トータス」の由来が彼の顔に起因するものなら、自分も人生ずいぶんと亀っぽい顔だの、爬虫類顔だの言われてきたとして、2人が動物園に放り込まれるなら「陸亀」のカテゴリーだろうとつづっている。

 

 そんな2人は、のちにドラマ(2009年放送のTBS系連続ドラマ『MR.BRAIN』)で共演。初対面のとき、お互いに「似ている」と言われ続けてきた話で意気投合したことを明かし、コラムは締めに向かう。その最後の5行で、猿之助が登場する。以下は抜粋だ。

 

《ちなみに、我が従兄弟の歌舞伎俳優・市川「亀」治郎と私の顔もほぼコピーである事実も昨今は指摘されており、ここに「亀田」でなく「亀」三兄弟の映画も出来る可能性もあることを示唆しておく》

 

 足掛け10年間の連載で、猿之助についての記述はこれだけだ。

 

 香川が、「亀3兄弟」の映画構想についてどこまで本気だったのかはわからないが、映画に限らず、ドラマなどでも3人の共演の可能性は十分あったはず。だが、今回の事件で、その機会が限りなく遠のいたことは間違いない。

( SmartFLASH )

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