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「銭湯でタトゥー男が喫煙」動画に批判も問題は「スマホ持ち込み」だった! オーナーも「たいへん迷惑」とご立腹
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.23 20:02 最終更新日:2023.06.23 20:14
銭湯の「ととのいスペース」の椅子に座った、両肩にタトゥーを入れた男性が、腰にタオルを巻いた状態で、タバコをくゆらしている。
6月22日、迷惑行為などの動画を頻繁にあげているTwitterユーザーのアカウントで、冒頭の様子をおさめたショート動画がアップされると、男性の行為が非常識だと、批判が殺到した。
そんななか、この銭湯に行ったことがあるというユーザーの書き込みで、騒動の風向きが変わった。
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《行ったことあるのでわかるんですけど、名古屋市西区にある八千代湯ですね。ここはタトゥー刺青OK、ととのいスペース(露天風呂)は喫煙可で灰皿もある所です。スマホ持ち込みはどうかと思いますが、最後に行った日(去年3月ごろ)とルールが変わっていなければルール上はまったく問題ないです》
この書き込みがされると、
《へえーー、そういう銭湯もあるんやな……。動画だけ観て判断したらあかんね》
《うわーこれ読むまで自分もやべえやつやと思ったけどこういう事もあるんか…きをつけよ》
などと、「ととのいスペースで喫煙=NG」と、先入観だけで判断してしまった自分を反省するコメントが続いたのだ。しかし、それと同時に、
《でもスマホの持ち込みはアウトですよね 撮ってる方も、撮られてる方のも》
《お前らちょっとマテ タトゥーとかタバコとかで錯乱してるが動画撮影してネットに上げてる事が1番ヤバいんだってw》
と、スマホを持ち込んで撮影していることのほうが、より問題であることを指摘する者も現れた。
多くの銭湯では、公共性の高さから、タトゥーを入れていても入場可能としている。そして喫煙可の場所でタバコを吸っているとなると、この動画の問題点は、意外にも「スマホを持ち込んで撮影していること」になってくるのだ。23日現在、この動画は削除されてしまっている。
では、当の銭湯は、どう思っているのだろうか? 今回の話題の舞台となった「八千代湯」4代目オーナーの高井さんが話を聞かせてくれた。
「動画は私も観ましたけど、こうしたひとりの愚か者の投稿によって、我々も非常に迷惑を被るわけです。当然、スマホの持ち込みは禁止だし、貼り紙もしていれば、口頭でも伝えています。それでもバカなヤツはおるんですよ。だから、記事にしてもらうんだったら、たいへん、店側としても迷惑をこうむっとると。とにかく、そこを強調していただきたいです」
――ととのいスペースでタバコは吸えるんですか?
「ととのいスペースというか、露天風呂のスペースに、喫煙できる場所を設けています。うちは創業103年の銭湯なんですけど、いま、とにかくサウナブームでしょ。で、うちは露天風呂もあるもんで、タバコも吸えるようにしてあるの。その代わり、そこは喫煙スペースとして、愛知県の行政当局にも許可を得てるわけですよ。
昔は脱衣所とか、そういうとこでタバコが吸えたやん。でも、いまは健康増進法の規制でダメになった。でも、外の露天があるところなら、まあいいでしょうということで、行政にも許可を取って、吸えるようにしとるわけ。タバコ吸う人が悪い人じゃないもんでね。マナーを守って、せめて風呂ぐらいでは、くつろいでほしいのは当然ですわね」
――整理すると、今回の動画は、別にタトゥが入ってる人がタバコを吸うところまでは問題なかったけど、それを動画に撮ってSNSにあげちゃった、というところがいちばんの問題ということですよね。
「うん、そうなんだわ。そういう動画を観て、世の中には、いやになる人もいるよね、当然。そうなると、うちも非常に迷惑をこうむるんですよ。もちろん、動画をあげたお客さんにも今度、会ったら、言いますよ。そら、そうだわ」
そこまで言うと、オーナーは「我々は庶民の風呂屋さんですから」とキッパリ。こちらの取材には快く答えてくれつつも、動画をアップしたお客に対しては憤りを隠さなかった。
いまの時代に、露天風呂での喫煙許可を行政から勝ち取ったのは、オーナーの心意気だ。一方で、風呂場へのスマホの持ち込みが非常識なのは当然だろう。八千代湯さんには、今後もがんばって営業していただきたいものだ。
( SmartFLASH )