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『日本沈没』がYahooリアルタイム検索急上昇! 理由は「ファッション誌の特集」に 小松左京の遺族が驚き「冗談かと」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.08.30 16:05FLASH編集部

『日本沈没』がYahooリアルタイム検索急上昇! 理由は「ファッション誌の特集」に 小松左京の遺族が驚き「冗談かと」

小松左京氏(写真・時事通信)

 

 8月28日、Yahoo!リアルタイム検索で突如、「日本沈没」が2位にランクインした。

 

「不思議に思い調べてみたところ、あるX(旧Twitter)ユーザーの方の投稿がバズったのが理由だったようです。その投稿は

 

《CLASSY.の着回し『日本沈没まであと1ヶ月間の時の着回しコーデ』で、死を目の前に服なんて気にしてる場合じゃないし、ストーリーが気になりすぎてコーデ目に入ってこないし、地震の日は写真ブレすぎててもはやコーデ見えないしで最高だな!》

 

というもので、2.3万回リポストされ、『いいね』が6.1万件もついています」(週刊誌記者)

 

 

「CLASSY.」(光文社)は、女性向けのファッション月刊誌。その10月号に掲載されているのが「日本沈没まであと1カ月…」という特集だ。スニーカーを中心に、「防災女子」の着回しについて紹介しているこの企画、2023年9月1日が関東大震災から100年ということに、ちなんだもののようだ。

 

『日本沈没』といえば、ちょうど50年前の1973年に刊行され、累計発行部数490万部超の大ベストセラーとなっている。これまで何度も映画化、ドラマ化されており、最近では、2021年に小栗旬主演で『日本沈没-希望のひと-』(TBS系)が放送されたことが記憶に新しい。

 

 今回の「CLASSY.」の記事を知って驚きを隠さないのが、『日本沈没』の作者である故・小松左京氏の次男で「小松左京ライブラリ」代表の小松実盛氏だ。

 

「最初は、なんでファッション誌が『日本沈没』の企画を? と驚き、冗談で作られた記事かと思ったんです。しかし読んでみると、多くの若い読者の方々に楽しんでもらいながらも、さまざまな災害への気構えや、危機を避けるためのノウハウが随所に散りばめられており、感心しました。

 

 記事を読んで、きたる9月1日が、関東大震災から100年にあたる重要な日であることを認識された方もいるでしょう。防災訓練やシンポジウム、テレビのドキュメンタリーとはまったく異なる形で、若い方々に対する防災意識のアピールにつながったのであれば、たいへんうれしいことです。

 

 また、記事は全体的にパロディ仕立てになっていますが、左京はパロディに寛容で、筒井康隆先生が『日本以外全部沈没』をお書きになる際にも、喜んでOKを出したほどです。2006年に出た『日本沈没』のパロディ漫画集は許諾だけでなく、帯にメッセージまで出しています。生きていたら、たぶん、この特集も楽しんで読んだことでしょう」

 

 小松左京の母は、1923年の関東大震災で被災。左京自身は、1995年の阪神・淡路大震災で被災し、その体験を後世に残そうと書き記した。左京は東日本大震災の発生した2011年に80歳で亡くなったが、生きていればいま、何を語っただろうか。

( SmartFLASH )

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