“本田翼似” の美貌で知られ、元男性で性別適合手術を受けて女性として生活している「元男の子YouTuber」の青木歌音が、9月1日に自身のYouTubeチャンネルを更新。《【救急搬送】救助が無かったら死んでました。》とのタイトルで動画を投稿した。
サムネイルには、顔が真っ赤に腫れた青木の姿が映し出されており、アレルギーによるアナフィラキシーショックで呼吸困難となり、救急搬送されたというのだ。
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「青木は友人のYouTuberとのランチで、エビを食べた20分後、かゆみとともに全身が真っ赤に。さらに、急に視界と聴力を奪われ、意識が遠のいていったそう。
病院での検査結果によると、原因は食べ物ではなくつけていたアクセサリーによる金属アレルギーだったといい、今後はアレルギー専門のショップで購入すると発信していました」(週刊誌記者)
いつもなら再生数稼ぎのために動画を撮ったはずだが、本当に緊急事態だったため、カメラを回す余裕もなかったという。命の危険を感じ、YouTubeのネタにせず、すぐさま救急車を呼んだことで最悪の事態は免れたようだ。
このところ、アナフィラキシーショックに関するニュースを耳にすることが多い。
「YouTuberで人気モデルのねおも、6月に食べ物によるアナフィラキシーショックで死にかけたことを公表していました。また、タレントのトラウデン直美は、8月に旅先でソーセージを食べたことで着色料によるアレルギーを発症し、別人のように顔が腫れた画像を公開しています。
アイドルグループ・PrinceCHUの姫莉なのさんは、7月にアナフィラキシーショックにより17歳の若さで亡くなっています」(前出・記者)
麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長の苅部淳医師は、アナフィラキシーショックについてこう語る。
「日本アレルギー学会のアナフィラキシーガイドラインによると、アナフィラキシーとは《アレルゲン(アレルギーの原因となるもの)などの侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危険を与える過敏反応》と定義されています。
わかりやすくいえば、アレルギー反応を引き起こす薬や食べ物などを摂取したときに、短時間(5~30分)かつ急激に皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器などの複数臓器や全身に起きる、命を脅かすようなアレルギー症状のことを言います。
具体的には咽頭浮腫により気道が塞がれることで呼吸困難が起きたり、さらに症状が悪化すると、血圧低下が起き、意識障害など命に危険が及ぶこともあります」
アナフィラキシーを起こしたときは、とにかく「迅速な処置」が必要なのだという。
「迅速な処置が重症化を防ぎます。救急搬送された場合は、アドレナリンの投与をおこないます。 すでにアナフィラキシーを起こしたことがある方には、エピペンというアドレナリンの自己注射薬が処方され、アナフィラキシーが起きたとき、すぐに自己注射ができるように指導させていただきます。アナフィラキシーに備えて常に携帯していただくことになります」
それまで大丈夫だった食べ物やアクセサリーが、突然、アナフィラキシーを起こすこともあるのだという。
「アナフィラキシーの主な原因は、食物、医薬品、ハチ刺傷などが多く、食物が圧倒的に多い傾向にあります。食物では、卵や牛乳、小麦や甲殻類、果物などによる場合が多いです。
幼少期にアレルギーが判明した場合、それらを取り入れない生活になると思いますが、幼少期、アレルギーがあっても少量の摂取なら大丈夫だったものが、摂取量が多くなったり蓄積されていくと、ある日突然、アレルギーを発症することはあります」
心あたりのある症状が自分の身に起こったら、とにかくすぐに救急車を呼ぶようにしたい。
( SmartFLASH )