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「ジャニーズ」社名変更は不可避か…被害者の男闘呼組の元メンバー・土田氏が睡眠障害で“歩行困難”の症状に、専門医は「十分ありうる」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.11 20:45 最終更新日:2023.09.12 06:35
新社長に就任した東山紀之は、9月7日の会見で故・ジャニー喜多川氏の名前を冠した事務所の名前変更について、現状では「ジャニーズ事務所」として維持すると発表した。だが、新たな“被害”が生まれるのであれば、社名変更は不可避かもしれない……。
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会見同日、元ジャニーズJr.で、男闘呼組の元メンバー・土田一徳氏は、X(旧Twitter)で代理人を通じ
《30日より安静が必要となり治療継続中です》
と発表した。土田氏は2023年6月に過去の性被害を告発したが、その後体調を崩している。6月29日にはXにて、
《7月1日から入院する事に決めました。睡眠障害が酷く現状出歩いて動く事が困難な状態です》
と報告している。
「土田氏はたびたび睡眠障害の厳しい症状をファンに発信してきました。東京を訪れた際には『あのときの記憶で……フラッシュバックが何回もあった』とも語っています。やはり、実名を出して被害を訴えることには非常に大きな精神的な負担があるということでしょう」(芸能記者)
ブレインケアクリニックの名誉院長、今野裕之医師は、睡眠障害から“歩行困難”になるほどの症状が出ることがあると語る。
「精神的な症状は完全に治すことが難しく、症状が長い間安定していても再発してしまうことがあります。睡眠障害から歩けなくなってしまうこともありうるでしょう。ただ、たんなる睡眠障害だけでなく、うつ病などほかの病気が原因となっている可能性も高そうです。治療には少なくとも、数カ月、場合によっては年単位の時間が必要になるかもしれません」
さらにジャニーズの性加害問題は、ほかの性的な加害を受けてきた被害者の記憶を呼び起こす可能性もあるという。
「ジャニーズに直接関係がなくても、過去に性的被害を経験した方々がニュースを見聞きしたことをきっかけに、フラッシュバックなどの症状を起こすことは十分に考えられます。報道の仕方も含め、十分に配慮が必要になるでしょう」
「ジャニーズ」という言葉で、多くの人が傷つくーー。これは、東山がもっとも避けたい事態のはずだ。
「会見で会社名の変更について問われ、東山さんは『名前を変え、再出発したほうがもしかしたら正しいのかもしれません』と答え、逡巡する様子でした。一連の性加害報道で、多くの被害者がフラッシュバックを経験しているわけですから、“再出発”という選択肢は避けられないかもしれませんね」(前出・記者)
果たして、新社長の決断やいかに。
取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)
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