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「お前らは詐欺師」ジャニーズ性加害問題当事者の会が刑事告訴に踏み切った「誹謗中傷」数万通の中身
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.23 16:47 最終更新日:2023.09.23 16:55
「我々のSNSに届いた誹謗中傷の書き込みを警察に見せると、『これはひどい』と、絶句していました。『これは、被害届を出すというレベルではありません。刑事告訴をしましょう』と。『一緒にやっていきましょう』と言ってくれたときは、さすがに心強く思うほどでした」
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」代表の平本淳也氏(57)は9月22日、自身や会に対する誹謗中傷があまりに多いとして、弁護士らとともに横浜市内の警察署を訪れ、被害に関する相談をした。冒頭のとおり、当初は被害届を提出するつもりだったが、刑事告訴に踏み切ることにしたという。
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「会のメンバーのなかには、誹謗中傷の書き込みが毎日、何通も来ることで、精神的に追い詰められたり、不眠症になって睡眠薬を服用したりするなど、ギリギリのところまできている人もいました。命の危険すら感じさせる、脅迫じみた書き込みもあり、もうこれ以上、誹謗中傷を受け続けるわけにはいかないと思い、警察に相談に来たのです。
刑事告訴は、名誉棄損や営業妨害、肖像権の侵害など、いろいろな罪名を視野に入れた告訴になると思います。悪質な書き込みをした人物については、特定することになります」(平本氏)
具体的には、どのような書き込みがあるのか。平本氏があげたものには……。
《死ね》
《お前らは生きている意味がない》
《お前らは詐欺師だ》
《金儲けをやっているんだろう》
《皆で(会を)叩き潰そう》
《悪者は叩き潰さないといけない》
《ジャニーズがなくなったらどうしてくれるんだ》
《ジャニーズ命の母親が死んだらお前らのせいだ》
当事者の会は、性被害を受けた被害者側のはず。だが、こうした心ない書き込みが、じつに数万件も届いているという。
「当事者の会を立ち上げたときから、こうした書き込みは来ていました。それが、ジャニーズ事務所が社名変更を示唆し、ジャニーズの名前が消えるのではないかとの報道があってから、一気に増えました。『3代またいでジャニーズのファンなのに』といった書き込みもあります。たしかに、ジャニーズに夢を託し、人生の一部として応援してきた人も多いでしょう。そういうファンに強くは言えませんが、僕らは、性被害者として立ち上がらなければいけなかった。こうした事態を招いた原因を、ちゃんと考えてほしいと思います」(平本氏)
平本氏には、強力な援軍がついていた。SNS内での、誹謗中傷の書き込み監視システムを開発したNPO法人「ビリオンビー」のメンバーらだ。同システムは、SNSに書き込まれた誹謗中傷を自動で見つけ出し、書き込んだ相手に「現在書き込みを監視中」といった内容を自動で相手に送信するもの。平本氏らとともに警察署を訪れた「ビリオンビー」理事長の森山史海氏は、こう話す。
「平本さんから私たちに依頼があり、SNSに届いた誹謗中傷の監視、警告の発信を請け負うことにしました。数日前に急遽、システムを導入したもので、これから平本氏とともに活動します。警察への協力もします」
性被害について口を開いた勇気ある人たちを、さらに苦しめるようなことはあってはならない。
( SmartFLASH )