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“毒親”被害を手紙で訴えたジュリー氏、同情集まるも直後に明かされたテレビ局への「圧力」継承の証言
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.03 18:14 最終更新日:2023.10.03 18:24
10月2日、ジャニーズ事務所は2回めの会見を開いた。
新たに設立されるエージェント会社の社長となる東山紀之、副社長となる井ノ原快彦は出席。しかし、故・ジャニー喜多川氏の性加害を認め、謝罪した9月7日の会見に出席していた、ジャニーズ事務所の前社長・藤島ジュリー景子氏の姿はなかった。
それについて、故・メリー喜多川氏を母に持つ藤島氏は「手紙」に理由をしたため、会見では井ノ原がそれを代読したのだ。
【関連記事:ジャニーズ事務所・藤島ジュリー景子社長辞任か…「どんだけ記者会見したくないんだ」怒りの声】
《母メリーは、私が従順な時はとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした。
20代の時から、私は時々過呼吸になり倒れてしまうようになりました。当時病名はなかったのですが、今ではパニック障害と診断されています》
《今回初めて公にお話ししたメリーは、本当に酷い面も多くあったのですが、優しい時もあり、自分の母でもあり、皆様の前でお話ししたいことを過呼吸にならずにお伝えできる自信がなく、このようなお手紙にさせて頂きました。誠に申し訳ございません》
また、ジャニーズ事務所の取締役就任については《メリーからの命令》とし、《経営に関する権限はありませんでした》と説明している。
「実の母親のことを非常に厳しい言葉で糾弾した今回の会見を受けて、ジュリーさんも“毒親”の被害者だったという意見が急速に広まっています。
いままでは“女帝”のイメージが強かったジュリーさんですが、これで一気に“気の毒な人”という印象に変わっていくのでしょうか……」(芸能記者)
実際に、会見を観たSNS上の視聴者からはこんな声が殺到している。
《ジュリーさんの手紙を拝読して気の毒で堪らない お金持ちのお嬢様かと思ったら全然違ってた》
《なんかジュリーさん気の毒だな。単純に。叔父じゃん?父親でもない、ほとんど会話することのなかった叔父のために、ジュリーさんが矢面に立たされてこれから頭下げ続けなきゃならんって、辛すぎる》
《お手紙の中でジュリーさんがパニック障害だとも知らされました 強烈な親族2人の元で育って大変だったでしょうね しかも尻拭いまでさせられて気の毒すぎる》
ただ、その状況に水を差そうかという勢いで、ジャニーズ事務所に関する問題を深掘りしたのは、会見から約3時間後に放送されたBS-TBSの『報道1930』だった。
「当日の放送では、性被害を訴えた元『忍者』の志賀泰伸氏を迎えて、会見で打ち出した今後のジャニーズ事務所の方針を報じるとともに、“メディアの沈黙”をテーマに、TBSテレビのこれまでの姿勢を検証していたんです」(社会部記者)
同番組では、局内にヒアリングをおこない、メインキャスターである松原耕二氏が「すべてにかかわる司令塔のようなセクション」という編成部門からも聞き取りをおこなっていた。
そのなかで、元制作担当だったTBS社員からのヒアリング内容として、
《ジュリー氏を怒らせてはいけないので、キャスティングはもちろん番組の内容もすべてジュリー氏のOKがないと何も進まない状態で現場は返事を待っている感じだった》
と、“圧力”の内情が紹介されたのだ。
その直前には 元音楽番組のプロデューサーの証言として《(ジャニー氏は)キャスティングに注文を付けることはなかった 圧力的なものは専らメリー氏の役だった》とのコメントが紹介されており、ジュリー氏がメリー氏の“圧力”を継承したような印象にも取れるものだった。
「実際に、8月29日に公表された再発防止特別チームの調査報告書では『(ジュリー氏が)創業者一族として、その経営を掌握』『経営トップたるジュリー氏のこのような考え・態度は、他の役員・従業員の意識に強い影響を及ぼし』とあるように、メリー氏から受け継いだ立場が、事務所内で非常に強いものだったことを認定し、それを理由に社長辞任を勧告していました。
それだけに、『報道1930』が明らかにした番組制作側への圧力と思われる行動があったとしても、おかしくありません」(前出・社会部記者)
ジャニー氏、メリー氏との決別も大事だが、事務所の代表を務めた創業家の一員として、ジュリー氏は自身のこれまでのおこないも見つめ直す必要がある。
( SmartFLASH )