「ジャニーズ“帝国”とテレビ局」各局が検証始めるなかテレ朝の“後手対応”にあつまる批判「やっと？」

 

　10月7日に放送された『報道特集』（TBS系）では、性加害問題に揺れるジャニーズ事務所と、TBSのこれまでの関係性に関する検証がおこなわれた。

 

　番組内では、創業者・ジャニー喜多川氏から性加害を受けたという元ジャニーズJr.の声を取り上げたほか、TBS社員から取材した証言を紹介した。編成・制作経験者からは「怒らせたらダメ。この1年の間にも、ジュリー氏を通じてキャスティングをめぐる圧力が番組にあった」「気に入らないことがあると『タレントを引き上げるぞ』と言うため、企画がガラッと変わるなど、振り回された」などと、圧力があったことを明らかにした。

 

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　日下部正樹キャスターは「BBCの報道から半年、私たちテレビ局の中でもようやく自らを見つめ直す動きが出てきた。ジャニーズの問題は、ひとりの男性やひとつの事務所の問題にとどまらないと思うんですね。ジャニーズという巨大な帝国を育てたのは、間違いなくテレビ局です」とテレビ局の責任についても触れた。「記者会見で拍手をしている場合ではないんです」と、厳しい発言も飛び出している。

 

「性加害問題については、NHKの『クローズアップ現代』や、日テレの『news every.』でも、事務所との関係性を検証し、その内容を評価する声があがっています。一方で、テレビ朝日やフジテレビなど、これまでジャニーズタレントを多く起用してきた局の動きが鈍いことに、注目が集まっています。

 

　フジテレビは、2日の『イット！』で、報道局編集長やジャーナリスト・中村竜太郎氏をゲストに検証企画を放送しましたが、他局に比べると簡易な形でした。テレ朝は、8日放送の『サンデーLIVE！！』でようやく事務所の会見を取り上げるようになりました」（芸能記者）

 

　東山紀之が、新社長就任とともにMCを降板した同番組。以降、3週にわたって性加害問題をスルーし、冷ややかな視線が注がれていた。だが、8日の放送では、ついに10月2日におこなわれた会見内容や、現在批判が殺到している“NG記者リスト”について取り上げられた。

 

　コメンテーターの野村修也氏は、「この記者会見でいちばんやらなければいけなかったことは、厳しい意見を全部出してもらって、それに対して誠意をもって答える姿を見せることだった」と語り、「むしろリストに載っている人たちのなかで、質問してほしくない人がいたんであれば、その人たちを率先してあてて、しっかりと自分たちの意見を述べるべきだった。それができなかったのは、どうしてなのか」と追及している。

 

　とはいえ、いまだに自局の検証にたどり着いていないテレ朝。『サタデーステーション』では、放送されるはずの「ジャニーズ問題」が取り上げられなかった、という批判もあがっている。SNSでも、検証特集をやらないテレビ局への疑問の声が相次いでいる。

 

《テレ朝はMステの癒着、フジはSMAP解散騒動の件も全部洗いざらい検証しろ。逃げるな！日テレは24時間テレビのことまで踏み込んでたぞ。》

 

《サンデーLIVEはこれまでのテレ朝とジャニーズ事務所との関わりについての検証をやらないのか、それともやれないのか？ってところよな。》

 

《テレ朝のサンデーLIVEで、やっと？ジャニーズ問題が話題になりましたね。番組で申し訳程度にチラッとやるよりは、検証番組をしっかりとしてほしいですね。取材対象の社員や番組関係者がたくさんいるのですから。》

 

　ただでさえ「蜜月」が報じられているテレ朝。これ以上、対応を後手に回すべきではないだろう。

( SmartFLASH )