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ジャニーズ“忖度ドラマ枠”持つ日テレ&テレ朝に迫るリミット 10月クールも2局に主演作が集中の“蜜月”

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.09 17:00 最終更新日:2023.11.20 08:41

ジャニーズ“忖度ドラマ枠”持つ日テレ&テレ朝に迫るリミット 10月クールも2局に主演作が集中の“蜜月”

日本テレビの“忖度枠”で2度、主演を務めた菊池風磨は、10月から同局で放送される『ゼイチョー』の主演に。ロケ現場では、山田杏奈の隣で空を見上げていた

 

 10月9日、フジテレビ系の伝統“月9枠”で、新ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が始まる。大沢たかお、中谷美紀とともに、この作品で主演を務めるのは、嵐の二宮和也だ。



 二宮は、先クール放送の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)でも、主要人物・ノコルを演じたばかり。そして、10月6日公開の映画『アナログ』(タカハタ秀太監督)でも主演を務めるなど、出演が続いている。

 



 一方で、所属するジャニーズ事務所は、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題で揺れている真っただなか。2度の会見を開いたが、NHKや民放各局は、所属タレントの新規起用に慎重な態度を示している状況だ。



「ジャニーズタレントたちにとって、ジャニーズ事務所の会見前から制作が発表されていた10月クールの放送作品は、出演が約束される最後のドラマになる可能性が高いでしょう。2024年以降の、まだ発表されていないドラマに関しては、各局が対応に頭を悩ませている状況です」(芸能記者)



 本誌が調べた限り、『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』を含め、この10月からはゴールデン帯から深夜帯まで、関東の民放キー局制作で、6作品の“ジャニーズ主演ドラマ”がある。



 TOKIO松岡昌宏主演の『家政夫のミタゾノ』、嵐・相葉雅紀主演の『今日からヒットマン』、ジャニーズWEST・重岡大毅主演の『単身花日』と、テレビ朝日系で3作品。



 Sexy Zone菊池風磨主演の『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』、HiHi Jetsの髙橋優斗主演の『君が死ぬまであと100日』と、日本テレビ系で2作品だ。



 奇しくも、フジテレビ系の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』以外は、テレビ朝日と日本テレビに集中していることになる。前出の芸能記者はこう続ける。



「この2局にジャニーズ主演ドラマが集まっているのは、偶然ではないと思います。というのも、日本テレビには『シンドラ』、テレビ朝日には『オシドラサタデー』という、創設以来、ジャニーズタレントで主演が固定されているドラマ枠があるんです」



 2017年6月に始まった「シンドラ」は『君が死ぬまであと100日』までに26作品を制作。2021年1月に始まったテレビ朝日の「オシドラサタデー」は、『単身花日』までに12作品を制作している。いずれも、ジャニーズ事務所の所属タレントが主演し、藤島ジュリー景子氏が代表取締役会長を務める関連会社の「ジェイ・ストーム」とテレビ局が共同制作している。



「近年、日本テレビとテレビ朝日はジャニーズ事務所と非常に蜜月関係にありました。その証拠ともいうべき“忖度ドラマ枠”ですよ。実際に、この10月に日本テレビ系のプライム帯で初主演に抜擢された菊池さんは、同局の『シンドラ』で2作品の主演を務めるなど、忖度枠で経験を積んできています。

 さらに、これ以外にも日本テレビは『土曜ドラマ』枠、テレビ朝日の『金曜ナイトドラマ』枠でも、頻繁にジャニーズタレントを主演に起用してきているんです。


 一方、テレビ東京も、2019年10月から『ドラマホリック!』という同様の忖度枠を設けていましたが、2021年10月の改編で廃止しました」(前出・芸能記者)



 ただ、これらのドラマ枠も、2024年1月以降の放送予定は発表されていない。



 本誌は10月6日、木村拓哉が主演を務める、テレビ朝日系の2024年4月クール放送の連続ドラマ企画がストップしていると報じた。ストーリー設定で、木村の役が“忖度なきテレビマン”だったことが原因とされたが、2024年4月クールのドラマ企画が進行しているということは、その前の1月クールのドラマは、企画の最終調整に入らなければならない段階だ。



 テレビ局関係者はこう話す。



「10月2日のジャニーズ事務所の会見を受けて、テレビ各局は声明を出しましたが、ジャニーズタレントの起用については手探りの状態です。しかし“忖度枠”を持つ日本テレビとテレビ朝日には、着実にタイムリミットが迫っています。



 連ドラ放送3カ月前でのキャスト交代は、ギリギリのタイミングです。しかも『シンドラ』『オシドラサタデー』の両枠は、主演以外にも複数のジャニーズタレントが出演しており、彼らも降板するとなれば、大幅な演出変更や話数削減などが必要になるでしょう。



 これまでも、長時間労働が問題視されながら、なかなか改善されてきていないテレビ局において、急な変更で大きな影響を受けるのは結局、制作現場のスタッフです。上層部がジャニーズ問題を放置してきたせいで、現場に“二次被害”をもたらすのは避けてほしいですが……」



 ジャニーズなしでは首がまわらない状況ということは、やはり、見て見ぬふりしておきたいところなのか――。

( SmartFLASH )

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