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NHK局内で性加害「魔の7階リハ室」では小学生を膝の上に乗せたジャニー氏の姿も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.10 15:08 最終更新日:2023.10.10 15:12
「これを我慢していかないと、夢がかなえられないのか」
10月9日、「NHKニュース7」は、2002年秋、当時高校生だった男性(30代)が、ジャニー喜多川氏から東京・渋谷のNHK放送センター内の男性用トイレ個室で性被害を受けたという証言を、冒頭の言葉とともに報じた。
男性は「ジャニーズJr.」がステージ上で歌やダンスなどをする『ザ少年倶楽部』への出演を希望して、NHKでおこなわれたダンスの練習に参加。会場にいたジャニー喜多川氏から声をかけられ、男性用トイレに連れて行かれると、個室内で下着を脱がされ性被害にあったという。
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男性はその後も事務所から連絡を受けて週末の練習に参加。5回ほどトイレで同様の被害にあい、数カ月後、初めて拒んだところ、事務所から呼ばれなくなったという。
なぜNHK局内という多くの関係者が出入りする場所で性加害が可能だったのか。そこには、9月25日に本誌が伝えた「NHK放送センター西館 “魔の7階” リハ室」の存在がある。
「ジャニーズ専用のリハーサル室です。NHK職員はほとんど近寄らず、お菓子の自動販売機に群がる “子供たち” と、ジャニー氏が自由に闊歩する異様な空間でした。
ここが設けられた発端こそ、2000年に放送が始まった『ザ少年倶楽部』です。KAT-TUN、NEWS、Kis-My-Ft2など多くの人気グループがここで練習をして下積みを重ねました。タレントへの雑誌インタビューにも使われ、いわば『ジャニーズ事務所が自由に使えるスペース』といった存在です」(芸能記者)
性被害当事者である二本樹顕理(にほんぎ・あきまさ)氏も「この部屋でジャニー氏が、小学生のメンバーを膝の上に乗せていました」と本誌に証言する。
本誌報道を受けて、NHKの山名啓雄メディア総局長は、27日の定例記者会見で、「ジャニーズ部屋という言葉があるのは知らないが、そういう言い方をされた方がいるのであれば、そのことを指しているのかなと思う」「一般的に何年も続いているドラマや音楽番組であれば、恒常的にリハーサル室が必要になる。ジャニーズ事務所とは関係ない」と述べ、「特殊なことではありません」との見解も示した。
だが、ジャニーズ事務所への便宜供与が被害の起因になったとしたら、「特殊なことではない」という認識はおかしいだろう。
あるNHK職員は、本誌取材に「視聴率欲しさの忖度がこの結果を招いています。職員のなかには『放送センターのトイレを使うとき、男性が受けた被害を思い浮かべてしまう』と言う者もいます」と明かした。
NHKは公共放送の責務として、ジャニーズ事務所との蜜月を検証しなければならないのではないか。
( SmartFLASH )