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森川美穂、アニソンの影響力に驚愕!『ふしぎの海のナディア』で大ブレークも「デビューしてなかったら地元でヤンキー(笑)」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.10.12 11:00FLASH編集部

森川美穂、アニソンの影響力に驚愕!『ふしぎの海のナディア』で大ブレークも「デビューしてなかったら地元でヤンキー(笑)」

 

「私は本当にアイドルに憧れたことがなくて、ただ歌えればよかっただけなんですよ。歌っているときが、私にとっていちばん楽しい時間なので。

 

 でも、最初の事務所(ヤマハ音楽振興会)は私をアイドルとして売り出しちゃったので(笑)、ちょっとかわいらしく歌ったりするのは頑張ってやってました。デビューしてなかったら、たぶん地元でヤンキーになってたと思うんですよね(笑)」

 

 そう語るのは、ソロアーティストの森川美穂だ。

 

 

 テレビアニメ『ふしぎの海のナディア』(NHK)の主題歌に起用された『ブルーウォーター』などのヒット曲で知られる森川は、1985年、17歳でVapレコードからシングル「教室」でデビュー。

 

 本人は「渡辺美里や小比類巻かほるの路線に憧れていた」が、ルックスがよく、タレント性も高かった彼女は、事務所からアイドル路線で売り出された。そして、デビュー3カ月後には、『森川美穂のラブリーナイト』(RKB毎日放送)、『森川美穂の青春放送局』(東海ラジオ)と、2つの冠ラジオ番組をスタートさせた。

 

 現在、50歳前後の方なら、1986年から88年にかけて全国放送されていた土曜朝の情報バラエティ『うるとら7:00』(日本テレビ系)内の「森川美穂のわがままクラブ!」で彼女の存在を知った人も少なくないだろう。

 

「『わがままクラブ』は、今でもけっこうイジられるんですよ(苦笑)。

 

 あれは、ラジオ番組のテレビ版みたいなのをやろうということで……リスナーの方からいただいたハガキを読み上げるコーナーだったんですけど、私はバーッと読んだハガキを『くだらない』とか言って投げたりしてましたからね。

 

 視聴者の方から『人様からいただいたものを投げるのは、もってのほかだ』とか怒られたりして、『うるさいわ!』みたいな。今でもYouTubeとかに上がっているみたいで、この間も知り合いからイジられました(笑)」

 

 歌手にタレント活動にと、森川にとっての1980年代はとにかく「多忙」の一言だった。

 

「デビュー直後はまだ学生でしたからね。学校が終わってから、毎日のようにラジオ番組の録りがあったり、ホントにめっちゃ仕事していました。

 

 事務所は違うけど、同期の森口博子ちゃん、浅香唯さんとは、今年(2023年)の4月に3人でコンサートしたんですよ。特に博子ちゃんは『夢が MORI MORI』(フジテレビ系)でもキックベースを一緒にやったり、仕事で一緒になったりで、仲よしでした。

 

 ただ、当時はスマホも携帯もなかったし、マネージャーもずっと一緒。家の電話番号を教えあって、プライベートでご飯に行くようなことは全然なかったですね」

 

 そんな彼女が、自他ともに認める転機となった1曲は、1987年リリースの6枚めのシングル『おんなになあれ』だ。同じ事務所だったASKA(飛鳥涼)の作詞・作曲による同曲をヒットさせた彼女は、この曲を境にアイドル・森川美穂ではなく、シンガー・森川美穂としての色合いを強めていく。

 

 そして1990年、『ふしぎの海のナディア』のテーマソングで、自身最大のセールスとなった『ブルーウォーター』のヒットで、実力派ヴォーカリスト・森川美穂としての地位を確立させた。

 

「『ブルーウォーター』は、日本だけでなく、中国や韓国など、いろいろな国の方からいまだに言われるので、アニメ音痴の私が、アニメの影響力のすごさを思い知りました(笑)。この11月にも、韓国で開催されるアニメ主題歌のライブにゲストで呼んでいただきます。

 

 以前、スペインのグラナダという都市にアニソンを歌いに行ったことがあるんです。そのときも、やっぱり『ブルーウォーター』が有名なのかなと思ったんですけど、実はスペインでは『らんま1/2』のエンディングテーマだった『POSITIVE(ポジティブ)』という曲のほうが有名だったんです。

 

 現地の新聞に、『あの「らんま1/2」のエンディングテーマを歌う森川美穂がやってきた』みたいなことが載りましたからね(笑)」

 

 プライベートでは結婚・離婚も経験。アイドル時代に多くの男性ファンを虜にした美貌は健在だが、過去には「二度と結婚せず、一生ひとりで生きていく」とも発言していた。その思いは、今も変わらないのだろうか。

 

「うん、ひとりが楽じゃないですか? 結婚はね、もういいです。今さら洗濯したり、ご飯つくったり、めんどくさい。息子も成人して東京に出ていったし、両親も亡くなったので、私、1カ月前から賃貸マンションでひとり暮らしを始めたんです。これがもう、めっっっちゃ自由なんですよ(笑)。

 

 自分のペースですべてができる、こんなに幸せなことはないって思っていますから、今。どうしたらいいんですかね? ここから逃れられないかもしれない(笑)。

 

 ただ、振り返ってみると、私の恋愛は『この人と恋をしたら、こういう歌が歌えそう』とか、『ああ、この傷つき方っていうのはこういう感情なんだな』とか、歌に生かすために恋愛してきたところがけっこうあったんです。だから、この先、そういう機会があれば、純粋に恋愛がしたいですね(笑)」

 

 2007年からは大阪芸術大学演奏学科の非常勤講師となり、教授として後進の育成にもあたっている。もちろん、精力的に音楽活動も展開しており、2016年より毎年アルバムをリリース。12月6日には、ピアニスト塩入俊哉の演奏だけで歌うセルフカバー作品集『Brightest』をリリースする。

 

 そんな彼女から、40代、50代の男性に向けたメッセージをいただいた。

 

「そうですねー。40代、50代って、めっちゃ忙しいと思うんですよ。自分のこともそうなんですけど、たとえば親の介護とかいろいろなことが出てきてね。私も、ホントここ5年ぐらい、すごく大変でしたから。

 

 だけど、しんどいことの終わりは必ず来るし、そこからが第2の人生、青春だと思います。だから、お互いに楽しいことを見つけて、自分の人生っていうものをもう1回生きたいですよね。森川も頑張りますので!」

 

もりかわみほ
1968年5月5日生まれ、大阪府出身。1985年、17歳で歌手デビュー。以後、精力的に音楽活動を続け、2023年で活動38周年を迎えた。12月6日、ピアニスト塩入俊哉の演奏だけで歌うセルフカヴァー作品集『Brightest』をリリースする

( SmartFLASH )

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