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『キン肉マン』ゆでたまご嶋田隆司氏「格闘技の練習などで」右膝手術…医師が語る「60代からの運動と膝」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.25 17:04 最終更新日:2023.10.25 17:15
人気漫画『キン肉マン』の作者・ゆでたまごの嶋田隆司氏(62)が、10月15日、自身の公式X(旧Twitter)で右膝の手術を受けることを明かした。
1979年に連載をスタートした『キン肉マン』だが、嶋田氏は《長年のデスクワーク 格闘技の練習などで、2年半前から右膝が悲鳴を上げました》《階段の上り下りもキツくなってきて痛み止め飲まないと仕事できない状態でした》と綴っている。16日には、無事に手術が終了したことも明かした。
嶋田氏のように、デスクワークや格闘技の練習が膝に多大な影響を及ぼすことは多いのだろうか。福住整形外科クリニック院長・亀田和利医師はこう語る。
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「長時間のデスクワークでは、膝にそんなに影響を及ぼしません。しかし、運動不足が続くと、膝周りの筋力が落ち、日常生活の動作でも膝を痛めることがあります」
痛み止めを飲まないと仕事ができない状況は、ほかの原因が重なって膝に強い炎症が起こったと考えられる。格闘技が引き金となった可能性もあるようだ。
「格闘技自体が悪いわけではないですが、何度も膝の捻挫やケガを繰り返していると、膝のクッションである半月板や軟骨、膝の安定性を守る靭帯を損傷することがあります。
そういった炎症がありながらも長年膝を使い続けていると、変形性膝関節症を起こすリスクが高くなります」
また、62歳という年齢で格闘技をおこなうことも、変形性膝関節症を悪化させる可能性がある。
「筋力や関節の状態は個人差がありますので、60代すべての人がNGとはいえませんが、それくらいの年齢になると、膝の加齢変化(老化)が始まっている人がいます。
その場合、膝軟骨、半月板が痛んでいるため、運動不足だからといって、急に無理な運動をすると、痛みが出ることがあります。痛みが出ているのに無理して続けると、悪化を招きます。
また、体重の増加も膝に大きな負担をかけますので、加齢にともない体重が増加している人は要注意です」
嶋田氏は膝の手術をおこなったが、治療法はさまざまだという。
「膝の痛みの原因は数多くあり、手術が適用となるかは、膝の状態によって判断します。半月板損傷や靭帯断裂、離断性骨軟骨炎などは、薬物治療やリハビリなどの保存療法で治らない場合、手術になることがあります。
また、最近では膝の治療に再生医療が応用されるようになり、治療の選択肢が広がっています」
膝の動きが制限されると、正座や階段の上り下りにも支障をきたす。大切なのは、早期の治療だと亀田医師は語る。
「膝を守るためにすべきことは、日ごろから体の柔軟体操や筋肉を落ちないようにすること、適正な体重コントロールが重要となります」
投稿の文末には《#読者の皆さんごめんなさい》とハッシュタグを添えている嶋田氏だが、一刻も早い回復を祈るばかりだ。
取材・文/吉澤恵理
( SmartFLASH )