2023年も残すところあと1カ月。広告代理店は、1年の締めくくりに奔走している。
「毎年12月は、クライアントに挨拶まわりをしますが、同時に来年のCM予算をもぎ取ろうと画策しています。その際に使われるのが、テレビスタッフや広告代理店社員が来年度、注目するタレントをまとめた資料なんです」
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そう語るのは、大手広告代理店関係者だ。今回本誌は、各クライアントが今まさに注視している、「2024年ブレイクする女優」トップ20と、同ランキング男優トップ10の資料を入手。上位にランクインした俳優を、テレビスタッフや代理店関係者が寄せたコメントとともに紹介していく。
男優編で1位を飾ったのは『どうする家康』で武田勝頼を演じた眞栄田郷敦だ。父は千葉真一、兄は新田真剣佑(まっけんゆう)とサラブレッドの家系。「2023年に結婚を発表したが、映画『東京リベンジャーズ』や大河ドラマなどの話題作に次々出演し、人気が衰える兆しはない。父と同様、海外進出が期待されている」。
2位は赤楚衛二。2022年度のNHK朝ドラ『舞いあがれ!』で、ヒロインの福原遥の相手役を演じ、2023年はドラマ3本にレギュラー出演。「犬顔と頼りない雰囲気が、マダム層を中心に支持を得ている」。
今回のランキングで唯一の“旧ジャニ”メンバーが、5位の永瀬廉。「同事務所には、二宮和也や生田斗真など演技派の先輩がいたが、彼らの席が空いたいまがチャンス」「苦境の事務所に“残った”という状況で、ファンの応援熱は以前よりも高まっている」。
そのほか、「男子高生ミスターコン2018」でグランプリの新原泰佑や、2024年1月期のTBS日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』への出演が決まっている宮沢氷魚などがランクインした。
「すでに主役経験のある俳優もなかにはいますが、それでもまだまだ“伸びしろ”があるということでしょう。また最近の傾向として、菅田将暉さんや松下洸平さんのように、音楽での才能で人気が加速する例もあります。彼らが、“意外な顔”でブレイクする可能性もあります」(前出・大手広告代理店関係者)
2024年の主役になる俳優が、このなかから現れるかもしれない。