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【父が告白】麒麟・川島明『ラヴィット!』放送中に逝った母…番組批判には心痛め「手を合わせながら見ていました」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.14 06:00 最終更新日:2023.12.14 06:00
「テレビにいちばん出ていると言われても、ピンとこない。そもそも、私はあんまりテレビを見ませんしね(笑)」
こう話すのは、お笑いコンビ麒麟・川島明(44)の父・喜一さん(77)だ。12月6日に発表された「ニホンモニター」の「テレビ番組出演本数ランキング」で、586本出演(関東)した川島は、今年見事に1位に輝いた。
2001年の『M-1グランプリ』(ABC制作・テレビ朝日系)の決勝進出を機に人気芸人となったが、2007年に相方・田村裕の自伝本『ホームレス中学生』が大ヒットすると、“じゃないほう芸人”と言われたことも。
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現在5本以上のMC番組を持つ川島だが、ここに辿り着くまで10年近く、開花しきれない時期があった。
「天津・向清太朗さん、ネゴシックスさん、ムーディ勝山さんは『川島軍団』と呼ばれていて、そのメンバーとの食事の場で、
『相方みたいな“ドカンと一発”は俺にはない。だから、コツコツと地道に与えられた仕事をこなしていくしかない』
と話していたそうです。そのためどんなに売れても、深夜バラエティのゲスト出演のオファーは、可能な限り受け続けているんですよ」(放送作家)
コツコツ……の仕事ぶりが垣間見えるのが、2015年4月から川島がMCを務めていた深夜の通販番組『魔女に言われたい夜~正直過ぎる品定め~』(フジテレビ系)でのこと。
「番組で紹介する商品を、川島さんは自腹で購入し、リサーチしているんです。商品について、台本に載っていない“生のコメント”を必ず用意していました」(テレビ局スタッフ)
そうした努力で掴んだ結果が、2021年3月のMC番組『ラヴィット!』(TBS系)の放送開始だった。しかし、当初は番組内容と視聴率低迷から「打ち切り待ったなし」という批判が吹き荒れた。
そんななか、本誌は2021年5月に同番組の主婦層の視聴率が伸びている、という情報をキャッチ。そのことについて、川島に直撃取材で心境を聞くと、こう前向きに答えていた。
「主婦層の皆さんの支持を集めているという点については、まだまだやと思っています。せっかく僕がMCをやらせてもらっているので、笑いで攻めたいんです」
喜一さんは『ラヴィット!』について、こう明かしてくれた。
「番組が始まり、世間から批判を浴びていたことを明の母親がいちばん心配していたんです。
『なんとか3カ月だけでも……』と最初は言っていて、『次は半年』と、毎朝手を合わせながら見ていたんです」
だが、母・悦子さんは残念ながら、2021年11月に帰らぬ人に。
「亡くなった日の朝、容態が急変したんです。だんだん意識が薄れていくなか、『ラヴィット!』が始まり、病室のテレビをつけました。
妻に『始まったで。わかるか』と尋ねると、瞼は閉じていましたが、『うん』と頷きました。明はその日、母親の容態を知りながらも、いつもどおりテレビに出ていました。その“勇姿”を、妻は心の目でしっかりと見ていたはず。
放送中の9時7分に、静かに息を引き取りました。いつも明の仕事の悩みは、妻が聞いてあげていたんです。今、『ラヴィット!』が皆さんに愛される番組になって、天国からいちばん喜んでいるはずですよ」(同前)
業界では「なすなかにしを筆頭に、『ラヴィット!』出演を機にブレイクする芸人が多い」(スポーツ紙記者)として、川島のMC手腕をますます評価する声が上がっている。
父親から見ても、今の仕事ぶりには安心感があるという。
「若いころは、無理に自分を強く見せようとしていました。それが2015年に結婚してから、丸くなった。
我が家は明だけでなく、私も妻も明の兄も全員が引っ込み思案。明が芸人になっているのが不思議なほどですから、まわりを生かすMCの役割がピッタリ収まってきたんじゃないですかね。
運転免許がないので、車の不祥事はないでしょうし、酒も子供ができて飲まなくなったみたい。あとは『女』ですが、もう大丈夫でしょう(笑)」
太平の世の象徴「麒麟」のように、川島も芸能界を治め続けるだろう。