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“50代パパ”俳優・池田鉄洋 妻が乗り越えた2度の難産、『プレバト!!』出演で6歳娘が職業を誤解「パパは絵が上手い人」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.01.20 06:00 最終更新日:2024.01.20 06:00

“50代パパ”俳優・池田鉄洋 妻が乗り越えた2度の難産、『プレバト!!』出演で6歳娘が職業を誤解「パパは絵が上手い人」

池田鉄洋はNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』をはじめ、ドラマや映画に多数出演。また、脚本家としては池田テツヒロ名義で、ドラマや舞台を手掛けている

 

「まさか結婚して子供を持つとは思っていませんでしたよ」

 

 独身時代をこう振り返るのは、俳優として数々の作品に出演し、演出家、脚本家としても活躍する池田鉄洋だ。

 

「2014年に結婚する前は、舞台俳優として夢を追う日々でした。劇団『表現・さわやか』を主宰していましたが、公演するたびに赤字で経済的にも大変でした。それでも舞台にかける情熱と、劇団員を俳優として独り立ちさせたいという思いが勝っていました。将来のことを見据えた恋愛は、していませんでした」

 

 

 劇団に人生を捧げるつもりの池田だったが、将来について自問するきっかけがあった。

 

「芝居が終わると、劇団員と一緒に居酒屋で飲んで、その後、バーでテキーラを朝まで呷(あお)る……。そして翌日の公演で汗を流し、酔いをさます。そんな生活が体にいいわけもなく、30代後半には体力の衰えを感じ始めていました。そこで健康のために、あるとき禁煙に挑戦したのですが鬱症状が出てしまいました。それで『このままではダメだ、生活を変えなくては……』と、本気で不安を感じたんです」

 

 そんな折に“舞台”で出会ったのが、8歳年下の妻だ。

 

「出演者が客席にも座っていて、そこから立ち上がって芝居をするというちょっと変わった演出でした。共演者の田山涼成さんが客席でセリフを言うとき、スポットライトがパッと当たるのですが、隣にきれいな女性の姿が見えたんです。内心、芝居どころじゃなくソワソワしてしまって……。まさにひと目惚れでした。『あの人とつき合いたい!』と思い、何か彼女と繋がる方法はないものかと出演者に聞いたところ、野間口徹さんの知り合いだとわかり、後日、紹介してもらいました」

 

 結婚を機に劇団を解散し、新しい生活をスタート。妊活にも取り組んだ。

 

「結婚した際に、妻と『子供は欲しいね』という話をしましたが、自然にまかせたところ1年間、授からなかったので『コウノトリ』というアプリと排卵日予測検査薬を使用しました。どちらも妊娠可能日を予測するもので、そのおかげで妊娠できたと思います」

 

 2015年、妻が37歳のとき、難産の末に長女が誕生した。

 

「産道の途中でなかなか赤ちゃんが出てこなくて危険な状態になりました。院長先生が妻のお腹を押し、4人がかりで吸引してようやく生まれたんです。妻にとっても壮絶な出産で、死を覚悟したと言っていました。陣痛を抑える刺激を与えるために、テニスボールを持って出産に立ち会いましたが、使うこともなく、ただそばにいることしかできませんでしたね」

 

 病院から一人帰る道すがら、父親になったという実感が湧いたという。

 

「夕飯に牛タンを食べたのですが、『今後はこうやって一人で飯を食うこともなくなるな……』と思ったことを今でも覚えています。2017年に次女が生まれたときも難産で、陣痛促進剤を使用しても出産が進まず、かなり心配でした。ただ、2度めとなると妻は毅然としていて、やはり“母”はすごいなと思いましたよ」

 

 2人めが生まれ、賑やかな生活となった矢先、コロナ禍の影響で池田は自宅で過ごす時間が多くなった。

 

「コロナ禍をきっかけに演出、脚本の仕事にも力を入れるようになりました。家で仕事ができるので、娘たちの側にいられるのはよかったのですが、家にいると『遊べ、遊べ』とねだられ、大変でした。『鉄棒の逆上がりの練習をしたいから来て!』とかね」

 

 最近では、バラエティにも出演し、人気番組『プレバト!!』(TBS系)では、水彩画や陶芸などで高評価を受けている。

 

「『プレバト!!』で僕が特待生になると、娘たちが喜んでくれるんですよ。8歳と6歳の娘たちにとっては、僕は俳優というよりも『絵がうまい人』だと思っているようです。逆に『パパが悪役をするのはどう?』と聞いたら、やってほしくないと(笑)。でも、俳優としてはこれからもクセのある役をやりたいですね。脚本家としても、子供たちを笑顔にする作品を作りたいと思います。手を伸ばせば握り返してくれる家族がいることに心からありがたいなと思いますが、守るべきものができたことで、人生の難易度は上がりました。長生きしなきゃいけませんね(笑)」

 

 愛する家族のため“パパ”の怪演は続く。

( 週刊FLASH 2024年1月30日号 )

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