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高田純次の“自己紹介芸”ウォッチャーが選ぶ『じゅん散歩』2023年のベストボケは「装飾をそぎ落とした究極のひとこと」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.02.05 06:00 最終更新日:2024.02.05 06:00
テレビ朝日ほかで、2015年から放送されている『じゅん散歩』。月~金曜の朝、高田純次が各地を散歩しながら、「1歩歩けば、そこにひとつの出会いが生まれる…」のキャッチコピーのとおり、町の人々と交流するのが売りの番組だ。
その最大の見せ場は、なんといっても高田の自己紹介だと筆者はとらえている。高田といえば、最初に「ジョージ・クルーニーです」「アンジェリーナ・ジョリーです」というハリウッド俳優を名乗ることで有名だが、じつは『じゅん散歩』に関しては、その場面はあまり見られない。
2023年のすべての自己紹介をチェックしたところ、年末年始の特番も含む全258の放送回数で、ボケたのは458回。そのうち、ハリウッド系を名乗ったのは「ロバート・デ・ニーロ」などわずか10例以下。ただ、特筆すべきは、高田が青春時代(1960年代)に見てきた海外作品に言及するボケがほとんどだったことだ。
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「『ローハイド』のクリント・イーストウッドです」
「『コンバット!』のヴィック・モローと申します」
そう挨拶しながら飲食店などに入っていく高田だが、若い店主は往年の俳優を知る由もなく、ポカンとするばかり。しかし高田は気にもとめず、ガッハッハと豪快に笑いながら店内に入っていくのであった。
さらに、2023年の特徴としてもうひとつあげられるのが、“番組名”でボケ始めたということ。これは10月から突如として始まった現象で、たとえば「『転ばぬ先の杖』って番組なんだけど」とか「『年寄りの冷や水』っていう番組ですけど」などと、架空の番組名を口走りながら店内に入っていくのだ。このパターンは高田のお気に入りになったようで、12月に入ってもときおり見られた。
そのほか、「タンメン」「すっとこどっこい」「ハムカツじじい」「大和田獏」「日吉ミミ」「三元豚。豚なんですよ、私」といった、安定したクオリティのボケが数多あったなか、2023年でもっとも秀逸だったと筆者が考えるものがある。
それは、東京ミッドタウン八重洲を訪れた5月3日放送回でのひとこと。同施設の広報担当者に対し、高田は「人間です」とあいさつしたのだ。余計な装飾をそぎ落とし、自分が何であるかをシンプルに伝えた高田。もはや究極の自己紹介芸である。
2024年も『じゅん散歩』の放送は続いている。「自己紹介でもっともボケたタレント」としてギネス記録に認定されるまで、番組が続くことを願ってやまない。
文・犬飼 華
( SmartFLASH )