大阪府警南署は3月8日までに、「ダイスケ」こと山本大介容疑者を傷害と恐喝の疑い、「シェンロン」こと鈴木翔太容疑者、サップ西成容疑者を恐喝の疑いで逮捕した。3人は『BreakingDown』に出場経験がある。ほかに、プロボクサーの「ヒロキング」こと福重浩輝容疑者、元プロボクサーの大沢宏晋容疑者も恐喝で逮捕されている。
これを受けて3月9日、元ボクシング日本王者の細川バレンタインが、自身のXで《犯罪を犯す人間がゴミだとは思ってないんだよ 俺も失敗はする でも、こう言う繰り返し犯罪を犯す奴って、その自分に酔ってるゴミなんよ 知名度や金を一番与えてはいけない人間達よ》と投稿した。
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すると、この細川のポストに、タレントの武井壮がリプで反応。武井は「俺の個人的な意見」としながら、
《暴力や不法行為を扱って、無法者に知名度与えて、さらに犯罪者生み出すコンテンツなど、エンターテイメントとは言わないと思うんだよ ルールもモラルも無いもので視聴者集めるなんてのは、企画の力でもなんでもねえ 違法薬物捌いて金稼いで、ビジネス成功してます、って胸張ってんのと同じだよそんなもん事業でもなんでもねえ、ただのチートなんだよ》
と、BreakingDownのあり方を痛烈に批判。続けて、
《法律もルールも守れねえ、モラルも無視、そんなもん持ち上げたらこの世は終わり、無法地帯だよ 真面目にやってちゃ報われない、そんな世の中になっちまう、そんなのまっぴら御免なんだよ》
と、私見をぶちまけた。
BreakingDownからは、過去にもしばしば逮捕者が出ているだけに、武井の意見に賛同する人も見られた。しかし、武井に対し、今度はBreakingDown初代バンタム級王者の井原良太郎がXを通じて反論した。
井原は、お笑いトリオ「ジャングルポケット」おたけの実家のもんじゃ焼き店でアルバイトをする身ながら、2024年2月18日に開催された『BreakingDown11』でバンタム級王座決定トーナメントを制し、初代バンタム級王者に輝いたばかり。これまでの試合ですべてダウンを奪っていることから“路上に花咲く天才喧嘩坊や”の異名がついたBreakingDownの最注目選手だ。
そんな井原は武井のポストを引用しつつ、
《お前俺らの事相当馬鹿にしてるんだな。その例えはいくらなんでもないんじゃねーか。違法薬物売ってる奴らと俺らが一緒なのか?あ?》
と切り出すと、朝倉未来が格闘技に出会っていい方向に進んだ結果、BreakingDownという興行が誕生したと説明。《俺なんかが代わりに謝ったってどうにもならんだろうけど》と前置きしながら、逮捕者が出たことで被害者やファンに迷惑をかけたことを謝罪した。そのうえで、続けて
《けどな全員が全員そう言うやつだけじゃねんだよ真面目にやってるやつもいんだよ変わりたいと思い人生かけてるやつもいんだよ テメェみたいなクソ著名人の発言で印象操作されるこっちの身にもなれ。バカが お前はなんか迷惑被ったのか?それなら悪かったなもうやらないよう努力するよ。俺らはお前のその発言に迷惑してるからよ二度と俺らの話題出すなクソ野郎》
などとブチギレた。この井原のポストに対しても《間違いない》などと賛同する声も複数あがったが、一方では、
《真面目にやってる人とやってない人の差が広すぎるんですよ しかも採用基準が荒くれものであればあるほどいいって流れが強い ちゃんとやる人はやればいいしあなたのことは否定してないです 運営に対する批判です》
《あ?って、凄んでる時点でチンピラと一緒。違法薬物についても例えの話でしかない。言ってるように、一生懸命やっている人もいるし、犯罪者もいる。それであれば、噛み付くのは犯罪者に噛みついて、健全な場所を自分たちで作るべき》
《全員が全員そうじゃない事くらい分かってるよ。でもひとまとまりでそう見られるんだよ、仕方ないこと。印象操作してるって言う印象操作はやめた方が良い、ただの実態》
など、批判の声も多く寄せられた。
また、自身のポストに、武井からリプを返された細川バレンタインは《おっしゃる通りですね》と返信しつつ、《犯罪者を集めて使うのは、スポーツで言えばドーピングのようなものですからね BDと言うコンテンツは、スポーツでもないし、エンターテインメントでもない! 今後は、そのように言って行きます》とコメントした。
参加選手たちの“不良性”を全面に押し出すコンテンツゆえ、しばしば物議を醸すBreakingDown。本戦のPPVは毎回、大売れするほど注目度の高さを誇るだけに、またも逮捕者を出してしまったことについては、残念な限りだ。
( SmartFLASH )