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化粧品・家電業界は「綾瀬はるか」を熱望! クライアントが出演してほしい女優ランキング【業界別】データを初公開

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.03 06:00 最終更新日:2024.04.03 06:00

化粧品・家電業界は「綾瀬はるか」を熱望! クライアントが出演してほしい女優ランキング【業界別】データを初公開

綾瀬はるか

 

 4月――新年度の始まりとともに、新しいテレビCMが次々と登場している。

 

「よく『CM女王』などといわれますが、業界ごとに『会社の顔、商品の顔』として望まれるタレントの傾向はかなり異なっています。その違いに、クライアントごとの “訴求したい層” が表われていますから、広告代理店としては、業界ごとの “人気女優” のリサーチは欠かせません」

 

 こう語るのは、大手広告代理店関係者だ。本誌は大手広告代理店がクライアント企業の広告担当者にアンケート調査して作成した「業界別CM人気女優」ランキングを入手した。クライアントは20余りに分類されているが、今回は、特にCM出稿量が多い10業界での人気女優を、クライアントの声とともに紹介する。

 

 

 まずは「自動車」業界。トップは川口春奈だ。2023年のCM起用社数は25社で、2年連続で首位となった。自身のYouTubeでは、愛車を披露するなど、かねてから車好きを公言してきた。

 

 企業担当者からは「『助手席に乗せたい』という男性は多そう」「クールなイメージは、女性から憧れの存在になっている」(以下、断わりのない「 」は企業担当者談)などの声が集まった。川口の人気の理由を、芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。

 

「以前は、男性向けのCMが多かった自動車業界ですが、今は『女性顧客を開拓しよう』という意識が強く、同性人気が高い川口さんが熱望されているのでしょう」

 

「家電」業界のトップはパナソニックのCMに出演している綾瀬はるか

 

「年齢を感じさせない若々しさは、まさに『丈夫で長持ち』というイメージ(笑)」

 

「少しおっちょこちょいで、親しみやすさがある。誰でも簡単に扱える商品だとアピールできる」

 

 さらに、長年「SK―II」のCMに出演している綾瀬は、「化粧品」業界トップも飾った。「現在39歳ですが、本当に肌が美しく、多くの女性が憧れる存在です」と、その美貌を絶賛する。

 

「化粧品業界は、華やかさと気品が求められる業界です。綾瀬さんや2位の北川景子さんはまさにそうした『憧れの存在』なのでしょう。綾瀬さんの場合はそこに “親しみやすさ” も加わり、『私も目指せそう』と視聴者の購買意欲をそそるのだと思います」(三杉氏)

 

「食品」業界では、小池栄子がトップに。「一家を仕切るパワフルな母のイメージにピッタリ」「ちょうど子育て世代だし、小池さん自身の食べっぷりもよさそう」と信頼が寄せられた。現在、味の素「クックドゥ」のCMに出演中だ。

 

「共働きが当たり前の時代では、手軽な冷凍食品などが求められています。小池さんのキャリアウーマン的なイメージは、時代感に合っているということです」(三杉氏)

 

「菓子」業界のトップは、主演のNHK朝ドラ『虎に翼』が始まったばかりの伊藤沙莉だ。「若い女性がターゲットですが、伊藤さんならダイエットなどのイメージがなく、親しみやすい」との声が聞かれた。三杉氏も「伊藤さんは朴訥とした表情が持ち味の女優で、日本テレビの水卜麻美アナのような親近感があるのが強味」という。

 

 3月まで放送していた月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)に主演した永野芽郁が、「清涼飲料水」業界で1位に。「サントリー天然水」のCMに出演中で、長らく「カルピスウォーター」にも出演していた。

 

「若手女優のなかでも特に人気が高く、天真爛漫な役が似合う。ドラマ仕立てのCMで映えそう」

 

「アルコール」業界では、橋本環奈がトップに。「以前からお酒好きを公言していましたからね」「男性は一緒に飲みたくなるでしょう」と言うが、橋本の “のんべえアピール” が功を奏しているようだ。3月から「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」のCMが流れているが、橋本が酒類の広告に出演するのは、これが初めて。

 

「広告業界には『25歳までは酒類の広告に出さない』という “暗黙のルール” があり、満を持しての登場です。自他ともに認める酒豪なので『橋本環奈が美味しそうに飲むのなら、本当に美味しいのだろう』と、視聴者に思わせる魅力があります」(三杉氏)

 

「ロキソニン」CMに出演中の石原さとみは、「医薬品」業界の1位だ。「石原さんが以前主演したドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の薬剤師役が印象的。CMでも説得力が出る」と、過去作からのイメージを推す。

 

「石原さんは結婚、出産し、すっかり『家庭的でしっかりもの』のイメージがつきました。この安心感も、起用を熱望される要因でしょう」(三杉氏)

 

■「社会人になったら……」芦田愛菜への期待

 

 銀行やローンなど「金融」業界は芦田愛菜がトップ。「まだ大学生ですが、しっかりもののイメージ」「新社会人になったら、銀行員の役をやれば、ぴったりだと思う」と、早くも期待を膨らませる。

 

 携帯キャリアなどの「通信」業界でも、「ワイモバイル」のCMに出演中の芦田愛菜がトップで、 “二冠” となった。

 

「芦田さんは、携帯の機種変更や料金プランに敏感な若い女性層と同年代」

 

「ファミリー向けプランなどを打ち出すときに “しっかりものの娘” という役が似合う。出演中のCMがまさにそう」

 

「いまやほとんどの人がスマホを所有しており、CMの出稿量が特に多い。金融のCMも、クリーンなイメージが特に重要視される業界ですから、芦田さんは『今もっとも企業から信用される女優』といえるでしょう」(三杉氏)

 

 このアンケートの結果を、大手広告代理店のCMアナリストはこう分析する。

 

「今回の “勝ち組” は、二冠を獲得した綾瀬はるかさんと芦田愛菜さんでしょう。

 

 ランキングで示されたように、どんな業界にも幅広く熱望される “万能タレント” はなかなかおらず、小池栄子さんのように特定の業界に人気が高いケースがほとんどです。

 

 しかし、女優側からすれば、『CMの代表作』が1本でもあれば、十分だと思います。いい例としては、有村架純さんの『お~いお茶』ですね。爽やかさが重視される清涼飲料水業界ですが、有村さんはそれに加えて、30代の “落ち着き” があるから、緑茶という少し大人向けの商品に起用されたのでしょう。

 

 大物女優ともなれば、CМ1本の契約で5000万円~1億円近くのお金が動きます。『この女優のCMといえばコレ』というイメージが世間に定着すれば、それだけで女優業として成功している証しでしょう」

 

 業界ごとに違うニーズに応えるため、日夜、女優たちのバトルが繰り広げられているのだ。

 

■業界別CM人気女優1位は

 

<化粧品業界・家電業界>
綾瀬はるか(39)「丈夫で長持ち」美貌と “家庭感” で二冠!

 

<清涼飲料水業界>
永野芽郁(24)「爽やかさ」が最重要選定要素

 

<アルコール業界>
橋本環奈(25)酒好きイメージが好印象

 

<金融業界・通信業界>
芦田愛菜(19)「学生人気」と「知的な魅力」で二冠!

 

<食品業界>
小池栄子(43)ほどよい生活感で主婦層に人気

 

<菓子業界>
伊藤沙莉(29)10代からの親しみやすさでNo.1に

 

<自動車業界>
川口春奈(29)YouTubeで「車女子」イメージ

 

<医薬品業界>
石原さとみ(37)薬剤師役で “安心感” が浸透

 

 

写真・福田ヨシツグ、岩松喜平、共同通信、時事通信

( 週刊FLASH 2024年4月16日号 )

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