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『Destiny』田中みな実のJD役に批判殺到も…意外とミステリーとして期待大、「実は生きていた」説も【ネタバレあり】

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.16 11:00 最終更新日:2024.06.06 20:26

『Destiny』田中みな実のJD役に批判殺到も…意外とミステリーとして期待大、「実は生きていた」説も【ネタバレあり】

『Destiny』会見で笑顔を見せる田中みな実

 

 30代キャストたちによる大学生役に無理があるというツッコミの嵐で、SNSやネットニュースが盛り上がっているが、本格ミステリーとしてはけっこう骨太そう。意外と期待できるのではないか。

 

 4月9日(火)にスタートした『Destiny』(テレビ朝日系)。出産を経て石原さとみが3年ぶりに主演するとのことで、話題を集めているサスペンス×ラブストーリーだ。

 

 石原演じる西村奏は検事なのだが、第1話の大半は十数年前の大学生時代のストーリーが描かれた。

 

 

 正義を貫く検事だった父親がある汚職事件に巻き込まれ、中3のときに亡くなったことがきっかけで、奏は母親の地元・長野県に引っ越し、長野の大学の法学部に進学。勉強一筋のメガネ女子でいわゆる陰キャだったが、馴れ馴れしく接してきたKAT-TUN亀梨和也演じる野木真樹と知り合ったことがきっかけで、陽キャの法学部仲間ができる。

 

 ほかの仲間には田中みな実宮澤エマ、矢本悠馬が演じるキャラがおり、奏たち5人は仲よくなって青春を謳歌していた。

 

■一見バラバラの事件が一本の線でつながる?

 

 この5人の主要キャストの実年齢は、石原が37歳、亀梨が38歳、田中が37歳、宮澤が35歳、矢本が33歳。たしかに、素の役者たちが大人すぎて、大学生を演じるのは少々無理があった。

 

 個人的な感想だが、田中と宮澤は30代として考えればとてもきれいで若々しいが、さすがにJD役を演じるにはアダルティすぎると感じた。一方で、石原はもともと童顔なため、実生活で幼い子どもがいるとは思えないほど違和感がなかった。主人公が自然すぎるゆえ、田中と宮澤の役が悪目立ちしてしまった面はあるだろう。

 

 ただ、この大学生時代に起きた事件が、ミステリー要素として現在の時間軸でも大きくかかわってくるようなので、多少無理があっても30代キャストで演じてもらう必要があったのもわかる。

 

 ネタバレになるが、奏と真樹が恋人になり、もともと真樹を好きだったカオリ(田中)が嫉妬に狂い始める。真樹を自分の車に乗せて暴走し、無理心中を図ろうとした結果、カオリだけが亡くなってしまったのだ。

 

 ただ、このカオリの死が、本当に自らの暴走運転による事故死なのかどうかは不明。真樹はカオリの死後、仲間たちの前から姿を消すのだが、その前に奏に「ごめん! 俺がカオリを――」と告げるシーンがあった。声はかき消されたが、口の動きが “殺した” と言っているように見える。いずれにしても、真樹はなんらかの真実を知っているようだ。

 

 また、カオリは奏の父親の死に関する秘密を知り、その娘である奏と真樹は付き合ってはいけないというニュアンスのこともしゃべっていた。

 

 要するに、20年前の奏の父の死、12年前のカオリの死という大きな謎があり、この2つも裏でつながっている可能性が濃厚で、複雑に絡み合った真相が隠されているのだろう。

 

 第1話終了時点で、さまざまな疑惑や秘密があることだけが提示されているが、一見バラバラに見えるそれらの要素が、見事に一本の線でつながっていく秀逸な脚本になっているのであれば、ミステリー作品として見応え抜群だ。

 

■“田中みな実は生きている説” が濃厚な理由

 

 第1話冒頭、35歳となっている奏が12年ぶりに真樹と再会するシーンから描かれたが、なんと真樹はなんらかの事件で逮捕されており、奏は検事として面会するというシチュエーションだった。

 

 ただ、公式サイトには《愛する人は私がこの手で守り抜く》というキャッチコピーが躍っている。そのため検事としては裁く立場ながら、元恋人として真樹の疑惑を晴らすために奔走するという展開になるのかもしれない。

 

 また、田中演じるカオリが第1話で早々に “退場” したわけだが、実は彼女が生きているという可能性は十分ある。というのも、本当に大学生時代に死んでしまっているのであれば、わざわざ実年齢37歳の田中が演じる意味がないからだ。

 

 大学時代から12年後の現在の時間軸でも再登場することを見越して、田中をキャスティングしたと考えるのが自然。カオリが双子だったといった設定でもないかぎり、カオリは生存していて再び物語に深く関わってくるに違いない。

 

 ただ、カオリの遺体が司法解剖にまわされたとするセリフがあったり、葬式のシーンが描かれたりしたので、よほどうまい “抜け道” を作っておかないと、リアリティに欠けるトンデモドラマになってしまう。このあたりも脚本次第といったところか。

 

 ――第1話は、残念ながら、ストーリーよりも30代キャストによる大学生シーンばかり話題になってしまったが、ミステリーとして驚きの真相などが用意されていれば、十分巻き返していけるはず。今夜放送の第2話も期待して視聴したい。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中

( SmartFLASH )

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