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大手広告代理店のCM料金表を入手!『さんま御殿』『Mステ』は20年間で半額、下げ幅最大の70%ダウンは伝統枠

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.05.23 06:00 最終更新日:2024.06.13 10:04

――人気長寿番組のCM料金(2004年→2024年のそれぞれ最高額)――

 

■『行列のできる相談所』 日本テレビ 2002年開始 日曜21時

 

最高900万円(2004年)→→→ 56%減 →→→ 最高400万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・木下グループ、アサヒビール、RIZAP、TOYO TIRE、LION、東京中央美容外科、アクサ生命保険)

 

 2007年には最高視聴率35.3%を記録したが……。「番組打ち切りの噂が現実になりつつあります。同時間帯の『だれかtoなかい』(フジ系)が意外と健闘しているほか、『日曜劇場』(TBS系)にも数字を食われているためです。結果、今はバラエティ番組の直近の獲得視聴率のベスト10から漏れています」(広告代理店担当者、以下同)

 

■『踊る!さんま御殿!!』 日本テレビ 1997年開始 火曜20時

 

最高700万円(2004年)→→→ 50%減 →→→ 最高350万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・P&G、ニトリ、RIZAP、アサヒビール、買取大吉、マクドナルド)

 

 明石家さんまの司会で放送されていた『恋のから騒ぎ』(日テレ系)の芸能人版というコンセプト。「『行列のできる相談所』『ぐるぐるナインティナイン』などとともに、日テレの年間視聴率三冠王獲得の原動力となりました。2020年以降は視聴率に陰りが見えはじめて、2024年4月23日放送回は9.5%に留まっています」

 

■『ダウンタウンDX』 日本テレビ 1993年開始 木曜22時

 

最高600万円(2004年)→→→ 41%減 →→→ 最高350万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・P&G、アサヒビール、花王、サントリー、プロミス)

 

「当初は、制作している大阪の読売テレビにゲストを招いていましたが、ダウンタウンが多忙になり、1994年以降は東京での収録となりました。毎週多数のゲストの写真やエピソードを紹介してトークを展開したり、クイズを取り入れたりするなど、何度もリニューアルをおこない、現在は浜田雅功さん一人でなんとかしのいでいます」

 

■『笑点』 日本テレビ 1966年開始 日曜17時半

 

最高500万円(2004年)→→→ 52%減 →→→ 最高240万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・佐藤製薬、日本香堂、龍角散、大王製紙、救心製薬、サントリー)

 

「日曜の夕方に放送し続ける超長寿番組で、関東地区で根強い人気があります。バラエティ部門で週間視聴率が首位になることもありますが、視聴者の年齢層が高いことから、CM料金は半減しています」

 

■『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』 TBS 2001年開始 金曜20時57分

 

最高750万円(2004年)→→→ 53%減 →→→ 最高350万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・P&G、アサヒビール、佐藤食品、明治、ファミリーマート、ニトリ)

 

 番組の過渡期とされるのは、2022年に中居正広が病気によって番組出演を見合わせたとき。「その間、基本的には新規の収録はおこなわず、あえて総集編や未公開シーンなどで休養期間を乗り切りました。それでもスポンサーは離れることなく、番組の提供を続けたのですが……」。現在のCM料金は、対2004年比で53%減という結果に

 

■日曜劇場 TBS 1956年開始 日曜21時

 

最高850万円(2004年)→→→ 18%減 →→→ 最高700万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・SUBARU、日本生命、サントリー、花王、Sky)

 

 すべてのテレビ局で、もっとも歴史が長いドラマ枠。2004年、『砂の器』が平均視聴率19.6%、『オレンジデイズ』が17.4%。その他、『ビューティフルライフ』『半沢直樹』など話題作が多い。2024年の『アンチヒーロー』は10.8%(5話まで)だが、のちに紹介するフジの月9ドラマと比べて下げ幅は小さく、 “ドラマのTBS” の面目躍如

 

■『news23』 TBS 1989年開始 月~木23時、金曜23時58分

 

最高660万円(2004年)→→→ 47%減 →→→ 最高350万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・因幡電機産業、UACJ、野村證券、Volkswagen※別パターンと隔日で交替)

 

『筑紫哲也 NEWS23』として番組スタート。後藤謙次にMCが交代し、現番組名となる。その後のMCを膳場貴子などが務め、現在は『報道ステーション』(テレ朝系)のサブキャスター歴7年半の小川彩佳アナが担当する。「他局に視聴率でダブルスコアで敗れることもあり、小川キャスター降板の噂は絶えません」

 

■『ロンドンハーツ』テレビ朝日 1999年開始 火曜21時→火曜23時15分

 

最高500万円(2004年)→→→ 66%減 →→→ 最高170万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・宝くじ、ソニー損保)

 

 番組開始当初は、日曜の20時枠だった。「放送時間の枠移動が多く、2004年には『Aタイム』といわれる21時台だったのが、2024年は『特Bタイム』である23時台に。66%という大幅減は、そのことが大きい」

 

■『ミュージックステーション』テレビ朝日 1986年開始 金曜20時→同21時(隔週)

 

最高690万円(2004年)→→→ 49%減 →→→ 最高350万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・P&G、大塚製薬、KINCHO、日清食品、Panasonic、Disney+、サントリー)

 

 スタート当初は関口宏が司会を担当していたが、1987年4月よりタモリに交代。「ここ最近、低迷が続いて放送時間枠を2019年より変更し、さらに制作費削減のため、月に2回の放送へとリストラを慣行。2024年2月に放送した2時間SPの視聴率は、8.5%を記録し、他局の音楽番組をダブルスコアで引き離しました」

 

■『ビートたけしのTVタックル』テレビ朝日 1989年開始  月曜21時→日曜12時

 

最高660万円(2004年)→→→ 70%減 →→→ 最高200万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・メモリード)

 

『どーする? TVタックル』として放送開始。「多くの政治家や評論家たちが番組内でバトルを展開し、番組内容に対して多くの抗議を受けて、存続の危機が何度も訪れました。現在ではビートたけしの名前が冠とされている唯一の番組として、日曜の昼(特Bタイム)に移行し、制作費は大幅にカットされています」

 

■『徹子の部屋』 テレビ朝日 1976年開始 月~金13時20分→同13時

 

最高240万円(2004年)→→→ 38%減 →→→ 最高150万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・Doggyman、アデランス、龍角散、SUNNY PLACE、SGC、白山御廟 ※月曜の場合)

 

 2023年に放送1万2100回を迎え、同一司会者のトーク番組としてギネス認定。「2024年2月の特番は藤井聡太さん、芦田愛菜さんらが出演し、視聴率14.0%を記録。話題性は健在で、CM料金の下げ幅も軽微です」

 

■『報道ステーション』 テレビ朝日 2004年開始 月~金21時54分

 

最高700万円(2004年)→→→ 50%減 →→→ 最高350万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・東和薬品、セブン&アイ、サントリー、M&A Best Partners(月2回)※月曜のあるパターンの場合)

 

 ちょうど20年前の2004年4月より『ニュースステーション』の後番組として放送開始。「放送内容や報道姿勢に対してたびたび物言いがつき、スポンサーの撤退も起きています。代理店にとっては “厄介な番組” として、局との間でも緊張状態が続いています。曜日や時間帯によってスポンサーは替わり、変遷を繰り返しています」

 

■『ワイド!スクランブル』 テレビ朝日 1996年開始 月~金11時25分→同10時25分

 

最高150万円(2004年)→→→ 33%減 →→→ 最高100万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・司法書士法人 中央事務所、オリックス生命、レディースアートネイチャー、はなさく生命、ベリーベスト法律事務所 ※月曜の場合)

 

 現在はMCの「大下容子」の名を冠する。第1部(午前10時25分~正午)の年間平均視聴率が、10年連続で横並びトップに。第2部(正午~13時)も2年連続同トップと安定して強く、CM料金は33%下落に留まる

 

■『開運!なんでも鑑定団』テレビ東京 1994年開始 火曜20時54分

 

最高350万円(2004年)→→→ 66%減 →→→ 最高120万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・ヨドバシカメラ、元旦ビューティ工業、買取大吉、HANDA Watch World、古美術 永澤)

 

 当初は、同局では異例の視聴率20%超を記録。「司会の島田紳助さんの不祥事で低迷するも、系列以外の地方局への番組販売が好調で、危機を乗り切りました。視聴者の年齢層が高く、CM料金は頭打ちです」

 

■『ワールドビジネスサテライト』 テレビ東京 1988年開始 月~金23時→月~木22時、金23時

 

最高150万円(2004年)→→→ 20%減 →→→ 最高120万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・日本経済新聞社、三井不動産、オービック、伊藤園、KKCompany、REALIZE GROUP※あるパターンの場合。その他偶数日、奇数日で変動)

 

 親会社「日本経済新聞」の強みを生かした経済ニュース番組。番組開始時の司会は、小池百合子と若林宗男。「2021年4月、初めて放送時間が1時間前倒しになりました。攻めの姿勢で、CM料金も好調です」

 

■月9ドラマ フジテレビ 1987年開始 月曜21時

 

最高1100万円(2004年)→→→ 70%減 →→→ 最高330万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・花王、大和証券、エステー、サントリー、MENARD、フジパン)

 

 2001年以降、木村拓哉主演の『HERO』の視聴率34.3%を筆頭に、軒並み20%超を記録。2024年は1月期『君が心をくれたから』(主演・永野芽郁)が5.8%、4月期『366日』(主演・広瀬アリス)が5話まで6.3%と、近年は低迷している。今回算出したCM料金の下落率では、放送時間を移行した『TVタックル』と並び、最低の70%となった

 

■『めざましテレビ』 フジテレビ 1994年開始 月~金5時25分

 

最高330万円(2004年)→→→ 43%減 →→→ 最高200万円(2024年)

 

(直近のおもなスポンサー・LION、ケンタッキーフライドチキン※7時台前半。別パターンと隔日で交替)

 

「当時、独走していた『ズームイン!!朝!』(日テレ)に殴り込みをかけました」。八木亜希子、高島彩、中野美奈子、加藤綾子ら数々のスターアナを生んだ当時の勢いはないが、30周年を迎えて健闘している

( 週刊FLASH 2024年6月4日号 )

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