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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』竹下景子さん(70)―― “三択の女王” に初めてお会いしたクイズ番組で爪痕を残そうと赤っ恥回答
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.06.15 06:00 最終更新日:2024.06.15 06:00
山本陽子さん、松原智恵子さん、吉永小百合さん、市毛良枝さん……今なら「クリアアサヒ」の新CMでご一緒した吉岡里帆さんでしょうか。 “お嫁さんにしたい女優” と呼ばれた方は、たくさんいらっしゃいます。
当然、皆さんそれぞれに知的で清楚でお美しく……わたしなど、爪の垢を煎じて飲ませていただいても、はるかに及ばない方々ばかりです。
そのなかにあって、“お嫁さんにしたい女優” という言葉で、皆さんが真っ先に思い浮かべるのはこの方、竹下景子さんではないでしょうか。
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わたしが初めて竹下さんとお会いしたのは、1991年に大橋巨泉さんが司会を務められていた『クイズダービー』(TBS系)に回答者として出演させていただいたときです。
――デビュー4年めの新人が、なぜあの人気番組に?
疑問に思った方のために種明かしをすると、師匠の猪俣(公章)先生が「有名作曲家&作詞家先生大会」に出演されることになり、そのバーターとして力技で押し込んでいただいたというワケです(苦笑)。
でも、出るからには“三択の女王”と呼ばれていた竹下さんには及ばないのは当然としても、爪痕くらいは残したいと、収録前は意気込んでいたのですが……。
あれは「ある国で、体のある部分が4倍の長さになってしまった女性がいます。その箇所とはどこでしょうか」という問題でした。
――答えは?
竹下さんとはらたいらさんは見事正解。で、わたしが自信満々でフリップに書いたのは……脇毛。それを見た猪俣先生は「バッキャロー! 恥ずかしいじゃねぇか!!」と怒りだすし、スタッフも必死で笑いを堪えているし……いま思い出しても顔から火が出ます(苦笑)。
次に竹下さんと共演させていただいたのが、これがなんと伊東四朗さんが座長を務められた公開バラエティ番組『コメディーお江戸でござる』(NHK)でした。
歌手と俳優さんとではフィールドが違いますから、舞台公演でご一緒させていただく以外、ほぼほぼ接点がありません。
しかも、竹下さんとご一緒させていただいたのは、一度めはクイズ番組で、二度めはバラエティ番組ですから、なんとなく不思議なご縁を感じてしまいます。
お稽古、リハーサル、本番と、何度かご一緒させていただきましたが、竹下さんはいい意味で、普通の感覚を持っていらっしゃる方でした。
野川由美子さん、水谷八重子さん……というベテラン女優の方に交じって、いつもさりげなくそこにいらっしゃる感じ……といったら、わかっていただけるでしょうか。
それでいて存在感があって、観ている方の心に何かをしっかりと残される。“脇毛” で爪痕を残したわたしとは大違いです(苦笑)。
2001年からは、毎年大晦日に放送される『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系)で、竹下さんは司会で、わたしは歌手として、ご一緒させていただいていますが、さりげなさと存在感、柔軟性は、最初にお会いしたときからまったく変わっておられません。
母が亡くなった年(2022年)、私にだけ聞こえる声で、「おつらいでしょうけど、お気持ちを落とさないでくださいね」と、お心遣いをいただいたことは忘れられません。
いつかは……と思いながら、いまだに実現していませんが、いつか……そんなに遠くないいつか……次は舞台でご一緒できたら、こんなに嬉しいことはありません。
さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新シングル『ほろ酔い満月』が好評発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋