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優勝したら引退も『M-1グランプリ』決勝進出9組の密かな野望

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.03 16:00 最終更新日:2017.12.03 16:00

優勝したら引退も『M-1グランプリ』決勝進出9組の密かな野望

 

M-1グランプリ2017』決勝進出の9組。前列左からカミナリ、ミキ、和牛、ゆにばーす。後列左からジャルジャル、かまいたち、マヂカルラブリー、さや香、とろサーモン

 

 漫才日本一を決める『M-1グランプリ2017』が、12月3日に生放送される。

 

 初代王者・中川家、サンドウィッチマンなど現在第一線で活躍する芸人はもちろん、オードリーや南海キャンディーズ、メイプル超合金など、優勝こそ逃したもののM-1をきっかけに世に出た芸人は多い。

 

 2010年の第10回大会でいったん終了したが、2015年に復活。過去12回中10回の審査員を松本人志が務め、お笑い賞レースで一番影響力を持つ大会といえる。

 

 今年の決勝に駒を進めたのはジャルジャルやカミナリなど計9組。そのうち、大きな賞レース決勝進出経験を持つのは4組だ。

 

 ジャルジャルは決勝進出も3回目で、「(他のコンビに負けない点は)ジャルってるところ。(賞金の)1000万円は絶対使うー! 何かに使うー!」と会見では報道陣を煙に巻いていた。

 

 しかし、ライバルは「キングオブコント(※コント日本一を決める大会)で優勝したかまいたち。二冠は獲らせない!」とそこだけは真剣な面持ちで回答していた。

 

 ライバルと名指しされたかまいたちは、実現すれば初となるキングオブコントとの二冠を狙う。コンビのネタ作りを100%担う山内は、現在仮想通貨にハマっているようで「賞金は全額仮想通貨にぶち込む。仮想通貨に対する情熱と熱量は(他のコンビに)負けない」とキッパリ。

 

 昨年、初の決勝進出を果たしてブレイクしたカミナリは、よしもと芸人ばかりのファイナリストの中で唯一の非よしもと芸人。サンドウィッチマンと同じグレープカンパニーに所属している。ツッコミのたくみがボケのまなぶを強くドツく漫才で、昨年の決勝では審査員の上沼恵美子の低得点が話題になった。今年も審査員を務める上沼がどう評価するのか、気になるところだ。

 

 優勝候補と目されるのが和牛。昨年、敗者復活から準優勝し、優勝した銀シャリをしのぐ勢いで人気がうなぎのぼり。そのため、先日、大阪よしもとから東京よしもとへ移籍したといい、「賞金で東京の家の家具を揃えたい」と静かに闘志を見せていた。

 

 新顔の中で注目したいのが「ミキ」と「ゆにばーす」だ。
 ミキは実の兄弟コンビで、あの上岡龍太郎の甥っ子(ミキの母の兄が上岡)。大阪を拠点に活動している人気急上昇中の若手コンビで、これまで上岡との血縁を明かしていなかったが、数カ月前に関西ローカル番組で公表。

 

 この日の会見でも「上岡龍太郎の血を確実に受け継いでいる。上岡龍太郎万歳」とアピールしていた。

 

 ゆにばーすは今大会決勝唯一の男女コンビ。川瀬は「M-1で優勝するために芸人になった。優勝したらそこがゴールなので芸人を辞める」と常日頃から公言しているハードコア芸人。

 

「父親が10億円の借金を背負って蒸発中。1000万円獲ったらすり寄ってくると思うので、金をチラつかせてビタ一文渡さない」と真顔で言って会見の空気をピリつかせ、「1カ月ホームレスだった経験があるので、屋根があるだけでテンションが上がるのが他のコンビに負けないところ」と終始闘志をむき出しにしていた。

 

 M-1で注目された芸人は、必ずと言っていいほど翌年のバラエティーで活躍している。いわば「ブレイクへの切符」を手にするのはどの芸人なのか。

 

取材・文/松田優子

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