7月26日、ロックバンド「銀杏BOYZ」の公式サイトで、出演予定だった「LTW festival」への出演辞退が発表された。
「出演する予定だったイベントは、英国を代表する音楽誌『Louder Than Warマガジン』が主催するもので、舞台は日本とイギリスです。ほかにも斉藤和義さんが出演する予定でしたが、出演を辞退しています。
日本では、8月2日と5日に『東京オペラシティ コンサートホール』で開催される予定でした。また、8月15日にはロンドン・アビーロードスタジオにてレコーディングセッションを収録して、同公演のチケット購入者だけに限定ストリーミング公開される予定でした。
すでに先行発売されていることもあり、銀杏BOYZさんは『チケットの払い戻しについては、弁護士を通じてイベント主催者に確認の上、誠意ある対応を促して参りますので、ご案内をお待ちください』とアナウンスしています」(音楽誌ライター)
同イベントの出演者は、日本側からは辞退を発表した銀杏BOYZと斉藤和義、そして司会進行役の大森南朋のみ。一方、英国側は弦楽器を演奏するトリオ「Q STRINGS」だ。つまり、ほとんどの出演者が辞退したということになり、翌7月27日にイベントそのもの中止が発表された。
銀杏BOYZの公式サイトには辞退に至る経緯が細かく記されている。
《当初から「LTW festival」の出演を持ち掛けてきた仲介者を名乗る人物を通じてしか連絡、協議を行うことができない状況でした。公演に向けた連絡、協議が円滑に進まなかったためイベント主催者、ライブ制作担当者との打ち合わせを何度も打診してきましたが、それらの要望に対して適切な対応がなされることはありませんでした》
一方、同イベントの公式サイト「Loveless And Experience.」には、
《英国共演者のクリエイティブチームの判断により、共演辞退が通知されました。共演アーティストからの辞退通知を確認以降、前向きなプロダクションプランが立ちませんでした。残念ながら公演は取りやめる事になりました》
と、不可思議な文言を並べており、銀杏BOYZ側が発表したような運営側のミスについては何も触れられていない。
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「音楽フェスとしてはあまりに不可思議な状態ですよね。そもそも “仲介者を名乗る人物” とはいったい誰なのか。一部では、過去にも音楽フェスを直前で中止する騒動を起こしたことのある音楽プロデューサーが関わっていたと噂されています。
実際に『東京オペラシティ コンサートホール』は予約されていたので、直前まで実現させる方向で進んでいたのかもしれませんが、英国側の出演者が決まらなかったのかもしれませんね。キャンセル料やチケットの返金作業を考えると莫大な被害です」(同)
まさかの非常事態に、2週間前にもライブに足を運んだ都内在住・40代のファンの男性は首を傾げる。
「7月12日、銀杏BOYZが約10カ月かけて全都道府県を回ったツアー『銀杏BOYZ 世界ツアー 弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』の最終公演に行きました。
ライブの途中、銀杏BOYZの峯田(和伸)さんが、『イギリスに行ってすげーバンドとライブする。長くバンドやってるとこんなことあんだなあ』って感慨深そうに言っていました。もちろん、この音楽フェスのことを言っていたんだと思います。
アビー・ロード・スタジオといえば、ザ・ビートルズが収録をおこなったことで有名で、バンドマンからすれば、憧れの聖地。峯田さんも本当に楽しみにしている様子で、まさか辞退するなんて本人も思っていなかったんじゃないでしょうか。かわいそうです」
真相が明かされる日は、やってくるのか……。
( SmartFLASH )