歴史的な大暴落──。
8月5日の東京株式市場で日経平均株価は先週末から4451円28銭安い、3万1458円42銭で終えた。「ブラックマンデー」(1987年10月19日)の翌日に記録した3836円48銭安を上回り、過去最大の下落幅となった。
「6日には日経平均が急反発し、3万4900円台まで上昇。前日比の上げ幅が、これも過去最大となる一時3400円を超えました。この “乱高下” 相場の先行きは不透明ですが、問題は大暴落によって資産が大きく目減りした多くの個人投資家です。
SNSには、1月に始まった新NISA(少額投資非課税制度)から投資をはじめた初心者たちの『どうしたらいいかわからない』という不安の声があふれています」(経済担当記者)
東京オリンピック卓球で金メダルを獲得した水谷隼氏も、株式投資で大損を出した1人だ。5日、『ドーナツトーク』(TBS系)に出演すると、「平日はだいたい9時〜3時は株やってます」と熱心な投資家だと告白。そして、今回の大暴落で「“都内の家が買える” 額を失った」と明かしている。
SNSが大荒れになるなか、株価暴落を “予言” していたとして、評価が爆上がりなのがタレントの小倉優子だ。
2024年1月6日、『がっぽりNews!2024』(ABCテレビ)に出演した小倉は、始まったばかりの新NISAに関し、
「手を出していないです。国が推してるじゃないですか。国が推してるものにいいものがあるのかなって。何が裏があるんじゃないか。放ったらかしにしてても(大丈夫)とか夢だとか、そんな甘い話は世の中にない。永久っていう言葉も信じていません」
と全面的に否定していた。こうした考えは、2008年のリーマン・ショックの暴落で「痛い目」にあった経験によるものという。
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今回、小倉の発言に改めてスポットが当たり、Xではこんな賞賛の声が寄せられた。
《株価暴落しても小倉優子だけは株価上がってる件》
《私の尊敬する投資家です。小倉優子って言うんですけど》
《小倉優子は世の中の仕組みをよくわかっている。彼女の勇気ある発言に敬意を表したい》
小倉の評価が上がる一方、怒りの声を受けまくっているのが岸田首相だ。
「岸田首相といえば、NISAの拡充など『貯蓄から投資へ』をキャッチフレーズに、個人資産を投資に振り向けることを前のめりで進めています。
ところが、首相自身は株を1株も持っていないのです。
2021年10月、第1次岸田改造内閣の発足にともなって公開された閣僚の保有資産によると、岸田首相の資産は2億868万円。その多くは東京や広島に所有する不動産で、あとは定期預金1000万円。株式やゴルフ会員権はまったく持っていないことが明らかになっています。
実は、2001年に閣議決定された『国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範』で株取引の自粛が謳われており、それを守るなら、当然、岸田首相が株を持っているはずがありません。
しかし、国民には投資をすすめておきながら、自分自身は株を持っておらず、当然、今回の大暴落の影響もまったく受けていないわけですから、怒りの矛先となるのも仕方ないでしょう」(政治担当記者)
実際、Xには怨嗟の声が多数あがっている。
《新NISAをゴリ押ししまくった岸田首相、自身は株式を全く保有せず無傷と判明》
《所得倍増→資産倍増に変えて新NISAに誘導しこの有り様でいつも通り誰も責任取らない自己責任、しかも岸田首相は有価証券持ってませんて、誰も怒らないの?》
《国民は岸田首相に騙された》
かつて、岸田首相はロンドンの講演で「インベスト イン キシダ」と日本への投資を呼びかけた。しかし、今回の惨状を受け、はたして誰が「キシダ」に投資するのか──。
( SmartFLASH )