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「ビオレ」洗顔ポーズが印象的な八木さおり「自分の色を出せず」悩んだアイドル時代に出会った「芝居の世界」【夏のCM美女】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.08.13 06:00 最終更新日:2024.08.14 21:38
僕らの少年時代を彩ってくれた1970~1980年代の「夏のCM」。海外撮影も当たり前だった当時の撮影秘話を、憧あこがれの出演者たちが明かしてくれた!
1987年、洗顔料「ビオレ」(花王)のCMに出演した八木さおりは、1985年の「ミスマガジン」に選出され、翌年には華々しいデビューを飾った。
歴代のミスや準ミスには、いとうまい子、斉藤由貴、田中美奈子、さとう珠緒、細川ふみえといった、息の長い活動を続けるタレントが多い。ところが、デビュー当初の八木は自分に自信が持てなかったという。
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「所属レコード会社のレーベルメイトだった山瀬まみちゃんは、セルフプロデュースができる人。でも、私はアイドルとして自分の色を出せず、いつも悩んでいました。それが、お芝居ならすんなりと役に入れたんです。もともと、空想好きでしたから」
事実、八木は女優業で才能を開花させた。デビュー年にはいきなりNHKの連続ドラマ『ジェニーがやって来た』に準主役で出演し、「ビオレ」のCMにも出演。このCMの作りも、ドラマ仕立てだった。
「私がメインで、ほかに2人の女のコと、いろんなシチュエーションを演じました。初めての海外もその撮影でした。サッカーなんかそれまでしたことないのに、颯爽とゴールを決めているんです(笑)」
当時のアイドルには珍しい、健康的な肢体にショートカットの八木には、夏が誰よりも似合った。1987年から2年間、ロングセラー商品だった森永乳業の「サンキストつぶゼリー」のCMに出演し、水着姿を披露した。
「当時のCM制作は贅沢でした。森永では、エスキモーブランドの『ストロベリーフィールド』というアイスのCMにも出て、つぶゼリーと一緒にオーストラリアでロケしました。現地の学校を借り切って、私が男のコを叩くと、彼がワイヤーアクションで吹っ飛ぶシーンを撮ったんです。男のコがたいへんそうで、気の毒でしたね(笑)」
その後も、ドラマや舞台出演を重ねながら、どこかで悩み、自分の居場所を求め続けてきた八木だったが、2012年には劇団丸福ボンバーズの創設に参加。「笑って泣いて心温まる」芝居に打ち込んでいる。
やぎさおり
1969年生まれ 大阪府出身 1986年に正式デビューし、ドラマや映画、CMで活躍。その後も数々の時代劇ドラマや『大好き!五つ子』(TBS系)シリーズなどに出演。劇団「丸福ボンバーズ」の次回公演が11月に控える
写真・保坂駱駝、取材/文・鈴木隆祐