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後藤真希 プリプリに憧れ「歌って踊れる人」夢見た保育園時代…なぜか卒園アルバムには「けーきやさんになりたい」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.07 06:00 最終更新日:2024.09.07 06:00
永遠のアイドル後藤真希(38)は、4、5歳のころからずっと、ず~~っと、変わらず後藤真希だった――。
「冬でも裸足で園庭を駆けまわったりと、保育園の思い出は楽しいことばかり。言われてみると、どの写真を見ても、このころからもう後藤真希ですね(笑)」
自ら描いた絵が表紙になっている卒園アルバムは先生たちの手作りで、園児一人ひとり、みんなが主役。彼女が“あっ!”と小さな声を上げて指さしたのは、弾けるような笑顔の“ごっちん”と、優しそうなお婆ちゃんとのツーショット写真だ。
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「保育園と老人ホームが隣り合わせで、みんなにかわいがってもらいましたが、なかでもこのお婆ちゃんとはとっても仲よしで、卒園式のとき“おめでとう!”という言葉と一緒に、ランドセルをプレゼントしてくれたんです」
目を細めながら、懐かしそうにもう一1枚、アルバムをめくると、次に出てきたのは、運動会でポンポンを振りながらダンスを踊る“ごっちん”だ。
「このときのことは、はっきりと覚えています。プリンセス プリンセスの『Diamonds』を歌いながら踊ったんですが、もう最高に楽しくて、大きくなったら歌って踊れる人になりたい……そう思った最初の瞬間でした(笑)」
いつか歌手になりたい。なるんだ――。そう思いながらも、アルバムにその気持ちを素直に書くのが恥ずかしくて、『おおきくなったらけーきやさんになりたい』と書いてしまうあたりは、やっぱり彼女らしい。保育園の卒園アルバムはそこで終わっているが、アルバムはその後も一種、独特の輝きを放ち続けている。
「小学生のころは、ダボダボのジーンズに大きめのTシャツだったり、蛍光色のスパッツをはいたり……いまだったら“ダサッ”としか思えないんですけど(苦笑)。当時は、それが流行っていて。誰よりも先に流行を取り入れるのが好きでしたね」
それから数年後。モーニング娘。として、夢見ていた芸能の世界に飛び込み、あっという間に時代の旗手となった後藤は、卒業するまでの3年間をこんな言葉で振り返る。
「最初はギャルなのか、ヤンキーなのか、区別のつかないのが入って来たぞと思われたみたいなのですが(笑)。歌、ドラマ、映画、CM、雑誌の取材……と、とにかくいろんな経験をさせていただき、私の人生のなかでは最高に中身の詰まった、とんでもなく密度の濃い時間した」
そんな彼女も、気がつけば2024年9月でデビュー25周年イヤーに突入。9月4日には、13年ぶりとなる7曲入りのオリジナルミニアルバム『prAyer』をリリースする。
「たくさんの候補曲のなかから、これまでの自分のセットリストにはなかった楽曲を――というのをテーマに、最後は自分自身の感覚で決めました。“13年ぶり”のオリジナル作品となりますが、緊張することもなく、楽しんでレコーディングできた感じです」
この新しいアルバムを引っ提げて、9月16日には兵庫で、21日には東京・山野ホールで『後藤真希 25th anniversary live tour 2024~pr∀yer~』をおこなう。
「アルバム名とライブのタイトルでは“A”の字が逆ですが、どちらも読みはプレイヤー。“祈り”の意味ですが、同時に私自身が“いまも現役の競技者”であるという意味もこめてつけたタイトルです」
まだまだ、後藤真希はこんなものじゃない。
「歌手なのか、それともタレントなのか!? ここ数年は自分のなかで、どっちつかずの感じがあったので、それを一度リセットして……大袈裟に言えば、これまでの後藤真希と一度、決別して、そこから生まれる新しい自分をファンのみんなと一緒に楽しもうという気持ちです」
『LOVEマシーン』から25年。その歩んできた道をひとつずつたどり、新たな光を目指して疾走する。“新たな旅の始まり”のようなライブになる予感がする。
「世のなか、そんなに甘くはないですから、必ずしも自分が進みたいと思っていた道に行けるわけじゃない。それは痛いほどよくわかっていますが、それでもです。もしも、自分が進む道にレールがあるとしたら、そのレールを踏み外さない程度にやりたいことをやっていこうというのが、いまの私の正直な気持ちです」
しなやかに、したたかに。どんなことにも対応できるよう、臨機応変の覚悟を持って――。
ごとうまき
1985年9月23日生まれ 東京都出身 1999年モーニング娘。3期メンバーとしてデビュー。2001年『愛のバカやろう』でソロデビュー。ハロー!プロジェクト卒業後は、ソロアーティストとして活動しながら、『ゴマキのギルド』『ゴマキとオウキ☆』のYouTubeチャンネルを開設するなど、幅広い分野で活動を続け、大きな支持を集めている
写真・中村 功 取材&文・工藤 晋