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「大谷翔平を『日本の宝』と言う人気持ち悪い」SNS投稿が大炎上…熱狂的称賛の背景にある“MLBの壁”

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.23 16:10 最終更新日:2024.09.23 16:10

「大谷翔平を『日本の宝』と言う人気持ち悪い」SNS投稿が大炎上…熱狂的称賛の背景にある“MLBの壁”

大谷翔平のネックレス姿(ドジャース公式Xより)

 

 日本時間9月23日時点で、ホームラン53本、55盗塁。50-50達成はもちろん、前人未到の記録を更新中のドジャースの大谷翔平。 ワイドショーでも連日、大谷の活躍が報じられるなか、あるひとりのユーザーがXに書き込んだポストが物議を醸している。

 

《大谷翔平選手のことを「日本の宝」と言う人、本当に気持ち悪いな》

 

 

 そんな書き出しで始まるポストは、続けて、

 

《彼個人の努力を、わざわざ日本という国に帰属させ、彼の功績を、さも日本のもの日本の手柄であるかのように言わんとする人、本当に気持ちが悪い。彼の偉業と国家とは、無関係。個人の功績を、いちいち国威に利用するなよ。気持ち悪い》

 

 と、つづられている。このポストは現時点で141万回のインプレッションを記録する注目度となっているが、コメント欄には、

 

《日本人が世界で活躍し、それを国民が喜び、祝福し、誇りに思うと必ず一定数でてくるコメント》

 

《多分ね、誰も「日本のもの、日本の手柄」なんて思ってないと思いますよ。多分あなた様が思ってるだけ。単純に日本の選手が大活躍してるのを観て、普通の感情として喜んでるんです》

 

《誰もそこまで考えてない中で、わざわざ「国威」「日本の手柄」と結びつけてるのは、他でもないあなたでは???気持ち悪い》

 

 と、ユーザーの意見に対する批判が殺到し、炎上状態となっている。

 

 一部、同ポストに賛同する声のなかには、

 

《なにかというと「日本人が」と絶賛する風潮が気持ち悪い のは同感。別にどこの出身でもいいじゃないか。その人がすごいのは、出身とは関係ない。それに国籍で称賛する対象を選別するのは、一周回って差別の根になりかねない》

 

 という意見も出ており、このユーザーは続けて、《バースの時に、誰もが感じた卑怯な手で記録を阻んだのが忘れられない。「日本人が」に固執してると、またああ言うのをやりかねない気がする》

 

 と理由を説明しているが、こちらも賛同はあまり得られていない。

 

「ただ、こうした投稿が出てくるほど、メディアは連日のように大谷に関する報道が出ています。野球に興味のない人の中には、大谷の取り上げ方に異常さや違和感を覚える人もいるのでしょう。ただ、彼がMLBにおいて史上かつてないほどのインパクトを残しているのは間違いない。たとえば、MLB史上初めて『40本塁打&40盗塁』を達成したホセ・カンセコ氏ですら『アメージングな選手。彼は特異であり、球界の顔だ』『彼がしていることを出来る選手は見たことがない』と絶賛しているわけですからね」(現地紙記者)

 

 大谷が“日本の宝”と呼ばれる背景には、歴史的な日本球界とMLBの壁がある。

 

「少なくとも、これまで長い間、実力も金銭面でも明らかにMLBが野球の中心であり、日本はその外側でした。球団数はMLBが30、NPBは12。MLBの上位チームの場合、年俸の総額は400億円を超えますが、NPBは福岡ソフトバンクホークスがわずか60億円を超えるだけです。世界中から有力な選手が集まってくるMLBに日本人選手は逆立ちしても勝てない……というのが球界の常識だったわけです」(スポーツ紙記者)

 

 こうした圧倒的な差をものともせず、これまで数々の日本人選手がMLBに挑戦してきた。

「1964年に投手の村上雅則氏がサンフランシスコ・ジャイアンツで2シーズン活躍しましたが、次の選手は1995年にメジャーに移籍した野茂英雄氏まで30年も待たなければいけませんでした。野茂氏以来、イチロー氏や松井秀喜氏など数々の選手が渡米していますが、MLBで活躍できた彼らは日本のトップオブトップ。うまく成績を残せずにあえなく“撤退”した選手も数々いたわけです」(同前)

 

 そうしたなかで、50-50というMLBで前人未到の記録を出した大谷選手はまさに“異次元”の存在なのだ。

 

「少なくとも、これまでの日本人選手たちの苦闘の歴史を知る野球ファンからすれば、やっぱり大谷が“日本の宝”なのは間違いないでしょう。そして、多くのファンがそこでいう“日本”とは、国家としての日本という意味ではなく、どちらかといえばNPBという意味合いが強いのではないでしょうか。もちろん、大谷は今やMLBを含めた野球界にとっての宝でもありますけどね」(同前)

 

 もはや誰もケチのつけようがないほどの高みで記録を更新し続ける大谷。一体、どこまでその記録を伸ばすのだろうか。

( SmartFLASH )

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