11月29日、女優の菜々緒が主演を務めるドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)が、最終回を迎えた。
人気漫画が原作の同作は、菜々緒演じる“見た目は優秀”なオーラを放つものの、実際はまったく仕事ができない無能な主人公と、彼女とかかわる社員たちの日常を描いた物語だ。
「主人公は、回を重ねてもなかなか成長しないものの、まわりの社員は彼女と接することで、仕事やプライベートで何らかの変化に見舞われ、不思議と成長していく様子を描いています。
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1話完結の構成で、ストーリーが進むテンポもよく、最後までSNSでの評判は上々でした。
脚本は、『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)や2021年のドラマ『ハコヅメ〜たたかう! 交番女子〜』(日本テレビ系)、2022年のドラマ『正直不動産』(NHK)などの人気作を手がけた、根本ノンジさんが担当しました」(芸能記者)
全8話とあって、10月期の連続ドラマのなかではひと足早い終了となる。Xでは、最終回を嘆く声が続出している。
《「無能の鷹」 社会人として学びが多いです 今日で最終回なんて…》
《無能の鷹の最終回 終わってしまうのは、悲しいな》
《なんじゃこのトンチキドラマは…!って思ってたけど最後の5分くらいはグッとくるんだよなぁ》
じつは根本氏は、現在放送中のNHK連続テレビ小説『おむすび』の脚本も担当している。
橋本環奈が演じる“平成ギャル”の主人公が「どんな困難も明るくたくましく乗り越える」をモットーに、人々の健康を支える栄養士になる物語だ。
しかし、こちらに対するXの反応は《ヒロインのキャラがまだ定まってない》《デリカシーなし子になってしまった》と、辛辣な声が多い。
明暗が分かれている2本のドラマだが、前出の芸能記者は「主人公に“共通点”が見受けられる」と話す。
「全体的な性格や細かいキャラクターは異なる部分も多いですが、主人公が“あまり成長しない”という点は、似ている印象を受けます。ただ『無能の鷹』の主人公はそうした部分が視聴者に受け入れられているのに対して『おむすび』のヒロインは視聴者をイライラさせてしまうようです」
『無能の鷹』には原作となる漫画があるが、『おむすび』はオリジナルストーリーという違いもある。
ただ、同じ脚本家で評価が分かれたのには、こんな理由も……。
「『無能の鷹』は、当初から主人公が“仕事がまったくできない人物”と、一貫して描かれており、主人公とかかわる人物の背景を掘り下げ、対比させる形で描いたことで、視聴者も共感しやすい内容となっています。
一方で『おむすび』は、当初、真面目な言動が目立っていたヒロインが、途中からルールを守らなかったり、無神経な発言をしたりと、性格が変わってしまったことを指摘する声が多いです。
また、こちらはヒロインとかかわる人物の過去や心情が分かりにくい部分もあり、結果的に、登場人物にあまり感情移入できないのかもしれません」(前出・芸能記者)
『おむすび』が“爪を隠していた”鷹になったらよかったのに!
( SmartFLASH )