『行列のできる相談所』終了でフワちゃんの “復帰場所” も消滅…法律相談が一時復活も視聴者に響かなかった番組内容の乖離

 

　12月12日、バラエティ番組『行列のできる相談所』（日本テレビ系）が、2025年3月をもって終了することが各スポーツ紙で報じられた。同番組は、もともと2002年に『行列のできる法律相談所』としてスタートした長寿番組だった。

 

「当初は『所長』として、MCに島田紳助さんを迎えて『史上最強の弁護士軍団』に日常で起こり得るトラブルをもとにした法律相談がメインの番組内容でした。

 

　弁護士軍団には元大阪府知事の橋下徹氏、元参議院議員の丸山和也氏、そして、北村晴男弁護士、住田裕子弁護士という、のちに有名になるメンバーが揃っていました。

 

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　しかし、だんだんと法律相談は少なくなっていき、島田さんや弁護士軍団、そしてゲスト出演者とのトークが中心とした普通のバラエティ番組になっていきました。それでも、日曜夜9時という時間帯では圧倒的な人気を誇っていたと言っても過言ではありません」（芸能記者）

 

　ただ、島田が2011年に芸能界を引退すると、所長は明石家さんま、東野幸治、「フットボールアワー」の後藤輝基などが交代交代で務める形に。

 

　また、番組内容があまりに法律相談からかけ離れていたため、2021年10月には番組名も『行列のできる相談所』にリニューアルし、“法律要素” を省いていた。

 

　そんな背景もあったためか、X上では番組終了について《島田紳助が引退による降板をしてからはまるで別番組だったし》《なんか違う感じになってたよね？ 出演者も変わって、番組の趣旨も変わって》《もはや番組名と中身別のよくわかんない番組ですからね》と、納得する声が多く聞かれている。

 

「しかし、最近は法律相談を復活させる “原点回帰” の傾向も。2024年6月23日の放送回では、約8年ぶりに北村弁護士、橋下氏を中心に弁護士軍団が集結し、法律相談がおこなわれました。のちに住田弁護士も加わり、法律相談に重きをおいた回が何度かありました。

 

　原点回帰は好評だったように思えました。ただ、一度起こってしまった視聴者と番組趣旨との “乖離” の流れを完全に止めることはできなかったということでしょう」（前出・芸能記者）

 

『行列のできる相談所』といえば、番組内容だけでなく、出演者でも思わぬ注目を浴びることが多かった。

 

　所長の島田の芸能界引退をはじめ、その後に交代制の所長を務めた宮迫博之も「闇営業問題」で番組を降板。

 

　さらに、スタジオメンバーだった「アンジャッシュ」の渡部建も自身の不倫騒動で降板、最近ではYouTuberのフワちゃんがお笑い芸人のやす子に対するSNSでの暴言騒動で、活動休止を発表。もちろん『行列のできる相談所』への出演も取りやめている。

 

「フワちゃんに関しては、番組公式サイトなどから名前が削除されましたが、日本テレビから正式に『行列』からの降板は発表されていません。

 

　それだけでなく、フワちゃんが芸能界に復帰する際は、懇意にしている『行列』のプロデューサーの手を借りて、同番組に戻ってくるのではないか、と噂されたこともありました。

 

　しかし、今回、その『行列』自体が終了することとなり、フワちゃんの “復帰場所” がひとつ消滅したことになるでしょう」（芸能事務所関係者）

 

　22年の歴史に幕を下ろす『行列』。番組の行く末を相談できる相手はいなかったのかーー。

( SmartFLASH )