
『劇映画 孤独のグルメ』で、初監督と主演を務めた松重豊
2025年1月10日に全国劇場公開を控える『劇映画 孤独のグルメ』。同作の主題歌「空腹と俺」を担当したザ・クロマニヨンズのヴォーカル・甲本ヒロトと、監督、脚本、主演をつとめた松重豊の対談動画が、東宝のYouTube『東宝MOVIEチャンネル』で公開され、2人の深い絆が話題を呼んでいる。
「『孤独のグルメ』(テレビ東京)は、同名の漫画作品を原作とする2012年から続くテレビドラマのシリーズです。主人公の井之頭五郎を演じるのは松重豊さんで、現在まで10のテレビシリーズと、スペシャルドラマ版が放送されています。そもそも松重さんはこの作品が自身の初主演ドラマでしたが、以降、同作は彼の代表作となり、2025年1月公開の劇場版では、松重さんが主演とともに初監督をつとめています。同作の映画化も初めてです」(芸能記者)
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そんな松重と甲本が出会ったのは40年前。お互いに10代で、下北沢の老舗町中華店『珉亭』のバイト仲間として知り合った。このことは2人のファンの間では知られた話で、両者のファンにとって、同店は「聖地」となっている。
「松重さんは甲本さんとの対談冒頭、自身が映画小僧だった40年前、甲本さんを主演にした8ミリ映画の作品を撮っていたことを明かしました。しかし、途中で資金がショートしてしまい、完成には至らなかったと説明。今回、自身が映画監督をやる機会が訪れたため、かつて主演俳優をお願いした甲本さんに『どうしても主題歌をつくってもらいたい』とラブレターを出し、念願のコラボが実現したと語りました。
対談動画のサムネ画像には、2人が同店の制服を着て肩を組む写真が使われています。これは松重さんの発案だったようですが、2人で珉亭の制服を着て写真を撮った瞬間、『ヒロトって言います』『豊です。よろしく』と、初めて挨拶を交わした当時に戻れたそうです。
さらに同動画では、40年前の下北沢の様子を振り返りました。ある日、甲本さんにライブに誘われた松重さんですが、『豊、こんなTシャツで来んじゃねーよ』と言われ、その場でTシャツをビリビリに破かれ、安全ピンをつけられたそうです。2人の仲のよさが垣間見えるエピソードですね」
『孤独のグルメ』のシリーズが始まった当初も、2人で食事をする機会があったようだ。
「2人が珉亭で食事をしたある時、松重さんは甲本さんから『豊、あのころから飯食うの何も変わっとらんな! 旨そうなんじゃ、あれが!』と言われたことを述懐。
『孤独のグルメ』をシーズンすべて観ているという甲本さんは、同作での松重さんの演技を初めて観たとき、松重さんのいろいろな作品での演技と比べて、『「こんなに自然な豊出してもええんかいな?」って思うぐらい、自然だったんよ。食べとるときが。ホントに一緒に飯食ってるときの、あの感じ。で、ああ、これは長く続くんじゃないかなって』と感じたそうです。
甲本さんの話からすると、松重さんが『孤独のグルメ』で美味しそうにご飯を食べるあの感じは昔からのようですね」(前同)
対談の最後で、普段ならこうした楽曲制作の依頼を受けないという甲本は、今回については「特別な時が来たと思ったから」と説明。松重も「40年付き合わないと、こういう奇跡は起きないんです」と満面の笑顔を見せ、2人の特別な絆を感じさせた。
この動画のコメント欄には、感動したという視聴者の声が多く寄せられた。
《バイト仲間からずっと関係が続いてる事が素敵だ》
《リスペクトしてるけど気を遣ってない 気を遣ってないけどリスペクトしてる 素敵な関係性、距離感だなあ》
《2人ともかっこいいな、、、こんな歳をとりたい。同じ店のバイトメンバーが2人ともこんなスターになる事ある?!》
40年越しの夢が叶った映画は、きっと大きな反響を呼ぶだろう。