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てんちむ 育乳ブラ“3.8億巨額敗訴”の行方…「免責される可能性は高い」“自己破産”の可能性を弁護士が解説
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.19 06:00 最終更新日:2024.12.19 06:00
《裁判結果ですか?お察しください》
12月16日、自身のXに“諦念”のポストをしたのはYouTuberの“てんちむ”こと橋本甜歌だ。“裁判”とは、自身がプロデュースしたナイトブラ「モテフィット」の販売元企業「YUIKU株式会社」と、てんちむの間で損害賠償をめぐり起きた訴訟だ。
「事の発端は、2020年にてんちむさんが豊胸手術をしていることを隠してナイトブラをプロデュースしたことです。発売されていたサイトによると、“育乳ブラ”として《独自のバストアップ法で“A→D”に成功したタレントのてんちむさん全面プロデュース。着用するだけで理想のバストを実現するブラ》と記載されていたのですが、別のインフルエンサーによって、てんちむさんが豊胸手術を受けていたことが暴露されました。
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当該商品は発売停止となり、販売元企業は会社の信用失墜等の理由でてんちむさんを訴訟することになったのです。約5億円の損害賠償を請求し、東京地裁はてんちむさんに約3億8000万円の支払いを命じる判決を下しました」
判決を受け、Xのアカウント名を「圧倒的敗訴」に変更したてんちむ。その言葉通り、巨額の賠償を背負うこととなった敗訴となったわけだが、果たして返済は可能なのであろうか。自己破産の可能性も含めて「笠井・金田法律事務所」の金田万作弁護士が解説する。
「まず、てんちむさんに財産があるかどうかで変わりますね。企業側には預金や、配信の収益の差し押さえなどをおこない、そこから賠償金を得る方法があります。しかし、差し押さえの手続きはコストを要するというデメリットもあります。一方、てんちむさんサイドは、多額の賠償金を支払える財産や収入がないとなると、自己破産という選択肢も考えられますね。
自己破産をした場合、現在保有している財産の最低限を除いて失う一方で、返済義務は原則なくなります。しかし、“企業を騙して損害を与えてやろう”という悪意がある場合は“非免責債権”といって、自己破産しても返済義務を免れないケースもあります。しかし今回は“企業に損害を与えてやろう”という悪意を思って実行した可能性は低いと思うので、免責される可能性の方が高いと考えます。
あとは、“和解”の選択肢ですね。例えば、『1億円は一括で支払いますが、残りは分割で支払いますよ』といった話し合いを重ね、てんちむさんと企業側で納得する形をつくることです。原告にとっては、強制執行をするよりも、こうした和解によってきちんと支払いを済ませてもらえる方がいいですが、双方の条件が合うように話し合いをすることが必要になります。また、今回は地裁の判決なのでてんちむさんには控訴するという選択肢も残っています」(金田弁護士)
だが実際には、こういった巨額の損害賠償を求める判決は、“第三の結果”を迎えることが多いという。
「ずばり“無視”ですね。差し押さえる財産や収入がなければ、企業側が打つ手はありません。実際、勝訴したところで賠償金を受け取れず、泣き寝入りするパターンも非常に多いんです。
いずれにせよ、てんちむさんの財産の状況によって、選択肢が変わります」(金田弁護士)
8月には、家賃125万円のマンションを引き払い、11月には住居のグレードを大幅に下げたというてんちむ。芸能ジャーナリストは、“和解”の可能性が高いという。
「てんちむさんは、高級バッグ・バーキンのバッグを査定に出すなど、自身の困窮ぶりをアピールしていますが、芸能界の人脈やこれまでの活躍を考えると、“本気”を出せばいくらでも稼げるでしょう。加えて、てんちむさんのタレントとしての可能性を考えて、一時的に一部の賠償金を立替えてくれるような知人も複数出てくる可能性があります。
賠償金の支払いそのものをどうやってエンタメ化できるのか、てんちむさんの手腕が問われるタイミングですね」
果たして、てんちむの選択やいかに……。
( SmartFLASH )