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正月恒例『格付けチェック』創業60年・90歳料理人の町中華を「不正解扱い」で“下品な芸能界ノリ”への批判殺到

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.03 18:15 最終更新日:2025.01.03 18:46

正月恒例『格付けチェック』創業60年・90歳料理人の町中華を「不正解扱い」で“下品な芸能界ノリ”への批判殺到

『芸能人格付けチェック』司会を務める浜田雅功

 

 1月1日、お正月の恒例特番となっている『芸能人格付けチェック!2025お正月スペシャル』(テレビ朝日系)が放送された。今回、番組内では、回答者たちに「ミシュランシェフ」の料理を選ぶ出題がされたが、そこでの“比較対象”が、SNSで物議を醸している。

 

「出題されたのは、『ミシュランガイド東京』で2年連続一つ星を獲得した東京・広尾の四川料理店『飄香(ピャオシャン)』の、井桁良樹シェフの料理を見極めるという問題でした。回答者たちは『餃子、炒飯、エビチリ』といった王道ともいうべき中華料理3品のなかから1品を選択、目隠しした状態で、別の料理人がつくったA、B、Cを食べ比べ、そのなかから正解を選ぶ、というものでした。

 

 井桁シェフの比較対象とされたのは、埼玉県所沢市にある、創業60年の老舗『中華料理 栄華』の東原孝さんのつくった料理と、司会で料理は素人の、浜田雅功さんのつくった料理でした」(芸能記者)

 

 

『飄香』と井桁シェフの紹介動画が流れたあと、アシスタントのヒロド歩美から「そして、比べるのはこの方です!」の声とともに紹介されたのは、「栄華」の東原さん、御年90歳だった。

 

「お店の紹介や、東原シェフが鍋を振る映像が流れ、東原さんは『参考のために』と、井桁シェフのつくった中華3品を試食。東原氏は『私の感覚で言えば、私のほうがうまい』と自信を見せていました。東原さんは井桁シェフと同じ3種の料理をつくりましたが、食材は近所のスーパーで買ったものだそうです」(同前)

 

 ここに浜田のつくった料理がくわわり、各チームが正解を選ぶ3択に挑んだ。A、B、Cの内訳は、Aが浜田、Bが正解の井桁シェフ、Cが東原さんの料理というものだった。

 

 結果、3択からAを選んだのは2チーム、Bが4チーム、Cを選んだのは「炒飯」に挑んだ赤楚(あかそ)衛二&上白石萌歌(もか)コンビの1チームだけという展開となった。Cを選んだ赤楚と上白石は、浜田から『不正解』と突きつけられ、1ランクダウン。しかし、これにX上では、疑問を挟む声が集中した。

 

《この番組好きだけどハズレを町中華の料理にするのは失礼過ぎる。何十年もそれで生きてきた人の料理を何だと思ってるのか》

 

《町中華のオヤジが不正解扱いなのが腹立つ。プロの料理人に失礼だとか思わないの?業界の人間としてブチギレたわ》

 

《町中華を不正解にするんやめてーな。傲慢さの極みやわ》

 

《格付けチェック、高級中華と町中華を比較して町中華を不正解扱いしてるのアカンと思いますよ。チャンネル変えたわ》

 

 90歳の料理人がつくる、創業60年の老舗町中華をハズレ(不正解)扱いとしたことに、憤った視聴者が多かったようだ。

 

「炒飯で3択に挑んだ赤楚さんと上白石さんは、2人とも迷わず『C』を選択。その理由として、上白石さんは『Cがいちばんおいしかった』という素直な感想を述べ、赤楚さんも同調しました。つまり、味の好みでいえば、町中華に軍配を上げた人もいたわけです。

 

 もしこれが、『炒飯』1種類のみで、ミシュランシェフ、東原さん、浜田さんの3択から選ぶとなれば、これほど炎上することもなかったと思います。今回のやり方だと、まるで『町中華の料理人が作るメニューは、すべてミシュランシェフより劣っている』という前提ありきで、企画されているように感じられてしまいます。もちろん、東原さんはこうした役回りについては、理解されているとは思いますが……」(前出・芸能記者)

 

 1999年にバラエティ番組の1コーナーとして始まった『格付けチェック』は、すでに25年の歴史を持つ。しかし放送ジャーナリストは、企画そのものが世間とズレつつあると指摘する。

 

「手軽に楽しめる町中華の価値が見直されているように、趣味嗜好が多様化するなかで、値段が高いものが一流、という考え方に違和感を覚える視聴者は増えています。ましてや、芸能人が“一流”を知っている、という考え自体、時代錯誤で、一昔前の“下品な芸能界ノリ”と受け取る人がいてもおかしくありません」

 

 おいしいものなんて人それぞれ、という時代だと思うのだが。

( SmartFLASH )

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