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TBS『熱狂マニアさん』がBPO審議へ“テレビのステマ化”をプロデューサーが指摘、視聴者も冷めた目
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.12 18:50 最終更新日:2025.01.12 18:50
昨今、「これはCMじゃないか」と目を疑うような、特定企業の商品を延々と紹介するテレビ番組が多いと指摘されている。そうしたなか、1月10日に「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会が、昨年10月19日放送のバラエティー番組『熱狂マニアさん!』(TBS系)について、審議入りすることがわかった。
「番組は、ウエンツ瑛士さんと東京03の飯塚悟志さんをMCとして進行します。様々なジャンルの熱狂的なマニアを発掘、“行き過ぎた愛”を主張してもらうという内容です。
該当の放送では、ほとんどの時間をインテリア大手『ニトリ』の商品の紹介に費やし、画面の左上には『ニトリ』の文字が表示されていました」(芸能担当記者)
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1月10日の朝日新聞デジタルは「日本民間放送連盟が放送基準で『広告放送はコマーシャルとして放送することによって、広告放送であることを明らかにしなければならない』と定めている」と報じ、「審議入りの事実を重く受け止め、引き続き真摯(しんし)に対応してまいります」とのTBSのコメントを掲載した。
この報道を受け、テレビプロデューサーで演出家の鎮目博道氏はYahoo!ニュースのコメント欄で《「ステマ」についてネットの世界はもっと厳密に禁じていますが、正直言っていま一番「ステマっぽい」ものが多いのは地上波テレビかもしれません》と指摘。
さらに《ルールがある以上はきちんと守るべきでしょうし、ルールを変えるならきちんと変えたほうがいいのではないかと思います》と述べている。
Xにもさまざまな意見が寄せられている。
《ドキュメンタリー風の体裁で巧妙にスポンサーに媚びる番組が多い》
《今の情報バラエティなんてこんなんばっかじゃん。広告の間に広告見させられてる》
《「えっ今更?」という感想しかないよね》
冷めた意見が広がっているように、日頃から情報番組に違和感を覚えている視聴者は少なくないのだろう。
「実際、ある企業に密着するタイプの番組は現在多いですからね。そうした番組は取り上げた企業を褒める内容になりがちですから、見慣れた視聴者なら今回の審議入りに対し『やっぱりな』と感じている人も多いでしょう。鎮目氏が指摘したように、現在のテレビ業界は『ステマ化』しつつあるのかもしれません。
『熱狂マニアさん』についてどんな判断が下るにせよ、今後は番組作りに際しより一層の配慮が求められることになるでしょう。あからさまに一企業に焦点を当てるような番組作りはできないと、テレビマンたちも感じているのではないでしょうか」(前出・芸能担当記者)
テレビ業界が、また新たな難問に直面しているのかもしれない。
( SmartFLASH )