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『水ダウ』ヘビを天井から落下させるドッキリに集まる不快感…日本爬虫類両生類協会が指摘する「動物愛護法違反と告発される可能性」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.16 18:27 最終更新日:2025.01.16 18:27

『水ダウ』ヘビを天井から落下させるドッキリに集まる不快感…日本爬虫類両生類協会が指摘する「動物愛護法違反と告発される可能性」

ドッキリをかけられたクロちゃんと『水曜日のダウンタウン』司会の浜田雅功

 

 1月15日に放送されたバラエティ番組『水曜日のダウンタウン(水ダウ)』(TBS系)の内容が、一部で物議を醸している。

 

 番組内容は「新春クロちゃんリアル人生すごろく」と題し、お笑い芸人のクロちゃんに対して3カ月以上にわたり、ドッキリを敢行。

 

 

 本人に気づかれないよう、日常生活のなかで1〜6の数字を選ばせ、すごろくの盤面を進み、止まったマスに書いてあるできごとが実際にクロちゃんに降りかかる、というものだった。

 

 この日は、企画の後編として、クロちゃんの部屋のテレビが最大音量になっている、すれ違いざまの見知らぬおじさんから「コラッ!」と怒鳴られる、温泉から出るとロッカーに入れていた服などを隠されている、など、クロちゃんにしかけられた“プチドッキリ”が多く放送された。

 

 そのなかにあったのが、「天井から大蛇が降ってくる」というドッキリだ。

 

「寝室のベッドにクロちゃんが入った30分後に、天井に設置された箱をスタッフが操作し、そこから全長2.5mのカーペットパイソン(カーペットニシキヘビ)が突如、落下してくるというものでした。驚いたクロちゃんは、リビングへ移動し、そこで一夜を過ごすことに。

 

 翌朝、大阪出張のために5時半に起きたクロちゃんが寝室を確かめると、掛け布団の下にヘビがまだいる状態。そのため、ヘビを部屋に残したまま、クロちゃんは仕事へ出かけていく、という流れでした」(芸能記者)

 

 司会を務める「ダウンタウン」の浜田雅功ら、スタジオの出演者には笑いが起きていたが、番組を観た視聴者からは、不快感を示す意見が。X上では《水ダウに倫理観は求めてないけどヘビを高いところから落とすのは流石に可哀想》《ヘビかわいそうすぎる》《虐待やろて》などのポストが相次いでいる。

 

 クロちゃんの家の天井からベッドまでは、2mほどの高さはあったと思われる。哺乳類と違い、比較的、柔軟であるヘビだが、その高さから落下させる行為に問題はないのだろうか。

 

 一般社団法人「日本爬虫類両生類協会」の代表理事を務める白輪剛史氏に話を聞いた。

 

「『ヘビがかわいそう』などと思う人がいるのであれば、アウトでしょう。また、動物愛護的に見ると、ヘビ自体が自分で落ちたいわけではなく、落ちる準備もなく、箱のふたを開けられて落ちるということは、落とし穴に落ちるようなものです。

 

 こう考えてみてください。もし、あのヘビが人間の子どもだったら、どう思うかということです。ぜんぜん意味もわからず、箱に入れられて、落とされて。下がマットだから安全でしょう、と言うかもしれませんが、ヘビにとってみれば、恐怖ですよね。人に恐怖を与える目的で、ヘビを落とす行為は、ヘビにとって何のメリットもありません。

 

 虐待に当たるかどうかは、生き物自体が苦痛を感じるか、また観ている人がどれくらい『かわいそう』と思うかによると思いますが、今回はその両方ですからね。出演者を驚かせるために、そして視聴者を笑わせるためにということならば、正当な理由がないじゃないですか。言い訳ができないと思います」

 

 怒りを禁じ得ない白輪氏。もし『水曜日のダウンタウン』のような依頼が来たとすれば「そういう目的には使えません、とお断りします」と断言した。そして、このように指摘する。

 

「ヘビ自身もびっくりしたでしょうし、痛かっただろうと思います。ヘビを飼っている方ほど、この演出に不快感を覚えたでしょうね。

 

 動物愛護法で定められている愛護動物には、哺乳類、鳥類とともに爬虫類も含まれています。ヘビは爬虫類ですから、動物愛護法に抵触する可能性があり、虐待ととらえられかねないということです。動物愛護団体などが動物愛護法違反だと告発する可能性もある案件ではないでしょうか」

 

 人にも動物にも優しくない演出は、いかがなものか。

( SmartFLASH )

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