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フジテレビ『くいしん坊!万才』放送見合わせで始まる “総崩れ”…次なる危機は「ACジャパン」で対処できない “番組穴埋め” 続発の可能性
中居正広の性的トラブルに、社員が関与していたと報じられたフジテレビで、スポンサー離れが止まらない。
トヨタ自動車や任天堂、NTT東日本、サントリーなどの企業が同局でのCM差し止めの措置を取っており、その数は70社以上にのぼった。
さらにキッコーマンが、長年フジテレビで一社提供してきた『くいしん坊!万才』の放送を取りやめるよう要請していたことも明らかになり、同様にフジで一社スポンサーをしている塩野義製薬も『ミュージックフェア』でのスポンサー表示の削除を検討しているという。
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コンプライアンスに詳しい弁護士は、今後のフジテレビが迎える “苦境” について、次のように語った。
「スポンサーのほとんどが『ACジャパン』へ差し替わっている状況は、すぐにスポンサー撤退というわけではありません。現在はスポンサー料を払いながら、フジテレビの動向をチェックしている状況です。
この間に、フジテレビがしっかりとした対応を見せていかなければ、スポンサーは撤退していくでしょう。リミットは今クールの終わりにあたる3月末でしょう」
今後もスポンサーの撤退を受けて、放送休止が増える可能性がある。しかし、CMを「ACジャパン」に差し替えるのと違い、番組の差し替えはなかなか難しい。今回の『くいしん坊!万才』の場合は、あとに放送される『Live news イット!』を前倒しする予定だというが、一歩間違えれば “総崩れ” になりかねない。
制作現場としては、万が一の際、どういった対応を考えているのだろうか。制作会社プロデューサーがこう話す。
「今は低予算でできる番組作りを進めています。お金がかからない番組と聞くと “街ブラ” が定番ですけど、すでに飽和状態です。ロケも断られている状況ですので、企画が出てきてもボツにしています。
売れっ子芸能人が出てくれない可能性も想定されるので、テレビに出たい若手芸人を集めてネタを披露する番組とか、歴史名所を探訪する番組なら少ない予算でできる。
こういった企画を作るようにディレクターに指示しているのが現状です」
かつて「楽しくなければテレビじゃない」を掲げたフジテレビ。いまはひたすら “守りの姿勢” が求められているようだ。