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フジテレビ “好感度抜群” サンドウィッチマンの「散歩番組」に懸念されるスポンサー離れの余波…漂う人気コンビの “無駄づかい” 感
1月14日、伊達みきおと富澤たけしによるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」と狩野英孝のバラエティ番組『かのサンド』(フジテレビ系)が、4月から放送開始すると発表された。しかし、それから1週間、フジテレビをめぐる騒動で暗雲が立ち込めている──。
サンドウィッチマンの2人が「終の棲家(ついのすみか)」を探す旅をテーマにした同番組は、進行役を狩野が務め、毎回ひとつの街を取りあげ、その魅力を散歩しながら探索する “お散歩バラエティ” だという。
同じ時間帯の前番組と趣向を大きく変えてのスタートとなる。
「2014年に深夜放送から日曜日の朝に移動し、11年続いた『ワイドナショー』が、3月で終了します。その後枠でサンドウィッチマンに白羽の矢が立ちました。
開始当初からダウンタウンの松本人志さんがコメンテータを務めていた『ワイドナショー』ですが、2023年3月に番組を卒業。その後、メインMCの東野幸治さんを中心とした番組になったものの、松本さんが抜けた穴は大きく、終了することになった模様です」(芸能記者)
【関連記事:『ワイドナショー』後継はサンドウィッチマンの「散歩番組」…街ブラ企画が増える理由とは?】
新番組に期待がかかるが、現在フジテレビを取り巻く状況は芳しくない。原因となったのは、中居正広の「女性トラブル」だ。
2024年12月、フジテレビ幹部社員がかかわった会食をきっかけに、中居と女性の間でトラブルが生じ、中居が解決金を支払ったという内容が「NEWSポストセブン」と「文春オンライン」に報じられた。
報道を受け、1月17日、フジテレビは港浩一社長が記者会見を開いたが、会見のやり方や内容が批判を集め、同社のスポンサーに影響を及ぼす事態に。
「トヨタや日本生命、花王などの大手企業がフジテレビへのCM出稿を差し止めた影響は大きく、類似の対応は広がり、1月23日時点で、差し止めは75社以上とされています。さらに、NTTグループなど、2月以降も差し止めを継続することを表明した企業も出てきています」(前出・芸能記者)
“フジテレビショック” が波紋を呼ぶなか、4月に始まるサンドウィッチマンの番組への影響も懸念される。制作会社関係者は “スポンサー離れ” の不安を口にする。
「1月は、どのテレビ局も広告代理店に向けて、4月以降の新番組をアピールします。番組のスポンサーを獲得する重要な時期といえます。ただ、港社長の記者会見以降、スポンサーがフジテレビ自体に難色を示しています。
サンドウィッチマンは幅広い世代に認知され、東日本大震災の支援活動やスキャンダルからほど遠い点から好感度は抜群。
そんな2人の番組となれば、スポンサー獲得に支障はなかったはず。『かのサンド』に限らず、フジテレビの新番組はスポンサー獲得に苦戦することが必至ですが、せっかくの人気タレントの起用が無駄づかいになりかねません」
『かのサンド』は、散歩という形の “街ブラ” を中心とした番組になると思われる。さまざまな街をめぐるロケが中心になるはずだが、ここでも一連の騒動が暗い影を落としそうだ。
「フジテレビのドラマ現場で撮影許可が下りず、ロケ先から断られているという話も聞こえてきます。散歩番組であれば、ロケ地の許可が必須なので、撮影を断られる状況が続けば、番組が成り立たない。
『かのサンド』はコントを織り交ぜたり、3人での料理対決といった街ブラ以外の要素もあるようですが、散歩番組をうたう以上、そうした企画ばかりでは視聴者も混乱してしまうでしょう」(前出・制作会社関係者)
サンドウィッチマンは『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)や『バナナサンド』(TBS系)、『THE突破ファイル』(日本テレビ系)などに加え、『かのサンド』も入れると、コンビで10本ものレギュラー番組を抱えることになる。ただ、散歩番組に関しては、こんな指摘も……。
「すでに『帰れマンデー見っけ隊!!』と『サンドのぼんやり~ぬTV』(東北放送)で “街ブラロケ” をしているため、新番組発表後、既視感を指摘する声があがっていました。
もともと、日曜日の午前中には、2001年から放送されている爆笑問題の情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)があり、この番組に押されて、『ワイドナショー』の視聴率は伸び悩んでいた印象です。
フジテレビへの “逆風” も考えると、放送前からさらなる苦戦を感じさせます」(同)
視聴者が、“ちょっと、なに言ってるのかわからない” と感じる番組にならないことを願いたいが……。