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【中居正広問題】フジ“ロング会見”での質問に猛批判集まる東京新聞記者を直撃「被害者の痛みを経営陣はまったく共有していない」

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記事投稿日:2025.01.31 13:20 最終更新日:2025.01.31 13:24
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【中居正広問題】フジ“ロング会見”での質問に猛批判集まる東京新聞記者を直撃「被害者の痛みを経営陣はまったく共有していない」

1月27日に開かれたフジテレビの会見(写真・梅基展央)

 

 1月27日、元タレントの中居正広と女性との性的トラブルに幹部社員が関与しているとの報道を受け、フジテレビが2度めの記者会見を実施した。会見は16時から始まり、翌2時23分に終了。10時間23分に及ぶ異例のロング会見となった。

 

「1月17日の会見では、放送記者会に限定したメディアのみの参加だったことが批判されましたが、今回はメディアを限定しなかったため、大手新聞・テレビからネット媒体、フリー記者まで191媒体、437人が参加しました。質問した記者は延べ109人に及びましたが、複数の記者から同じような質問が繰り返されたり、声を荒らげて高圧的に経営陣に迫る者、長尺で要領を得ない質問をする者などもいたりして、登壇者の港浩一社長ら5人も明らかに疲弊している様子が見て取れました。会見を見た著名人や視聴者からも、異論が続出しました」(社会部記者)

 

 会見では記者たちの“ふるまい”も問題にされたが、とくに注目を浴びたのは、舌鋒鋭い質問で有名な、東京新聞記者の望月衣塑子氏だ。

 

《記者が感情的になるパフォーマンスはいらない》

 

《聞き出す側なのに一方的にまくし立てるいつもの活動家仕草で視聴者のフジテレビへの同情を誘うナイスアシスト》

 

 こうしたX上の批判をものともせず、今回の会見でも望月氏は2度にわたって厳しい質問をぶつけたが、まだまだ聞き足りないことがあるという。本人を直撃した。

 

 

「以前からフジテレビに批判的な発信をしていたので、『クラッシャーが行くぞ』みたいな記事も、事前に書かれました。会見では、最初から私は警戒されている感じはありましたね。司会の広報局長が私のほうを指して、マイクを渡されたんですけど、広報局長が明らかに『しまった。そこじゃないんだよ』みたいな顔をしたのが見えました。間違えて私を指してしまったようです。

 

 私はいつも質問が長すぎるといわれるので、今回はできるだけ淡々と質問しようとは思っていたんですが、どうしても長くなってしまいました。会見では、最初のうちは経営やスポンサーに関する質問ばかりで、まるで企業の業績発表会のようでした。もちろん、いろいろな質問があっていいのですが、全体として緊張感がなかったので“ぬるま湯会見”のようにも感じ、思わず『会見が緩すぎる!』と叫んでしまいました」(以下「」内は望月氏)

 

 とくに望月氏が聞きたかったのは、問題の前提となっている中居の性加害に関することだった。しかし、フジテレビ経営陣の回答には不満が残ったという。

 

「港浩一社長(当時)は『中居氏を守るつもりはなかった』と言いながら、トラブルがあったことを知ってから1年半も中居氏に司会を続けさせたり、関西テレビも併せて新規の特番を3つもまかせたりしていたわけです。

 

『女性を刺激しないようにした』と言っているのに、中居氏を番組に出演し続けていること自体、明らかに女性を刺激していますよ。たとえ、女性と直接のやり取りはできないにしても、医師とか、彼女のケアに当たった人たちを通じて、中居氏が番組に出続けていることはやめてほしいとか、そういうやり取りはなかったのかと。彼女のことを最大限、配慮していると言いながら、少しも配慮しているようには見えませんでした。結局、性加害という犯罪の重大性を理解していないのでしょう」

 

 質問では、フジの経営陣に今回の性加害事件について「本当に怒っているのですか」と、語気荒く問いただした。

 

「私もつい、声が大きくなってしまったんですが、自分の会社の社員が性加害を受けたかもしれないという事案なのに、経営者としての怒りがまったく伝わってこなかったんです。遠藤龍之介副会長は、初めて知ったのは2024年の12月で、一部週刊誌の方から聞いたと明かし、トラブルの中身に関して『つまびらかになっていない』と回答を避けました。港社長は『怒りは感じた』と答えながらも、他の記者の質問には『刑事事件にはならないと思った』と答えました。要するに、問題の核心である性加害について、結局の所、憤りや怒りがなく、被害者の側でなく中居氏をとったように見えました。

 

 もちろん、プライバシーは守られなければなりませんが、すでに女性が病院に入院しなければならないほどの性加害を受けたとも指摘されています。当然、刑事事件になる可能性があるわけです。記者から「不同意性交とは思わなかったか?」との質問が出ましたが、港社長は「そのときは思わなかった」と答えていました。それを聞き心配になったのか、ほかの女性記者から『不同意性交罪は分かりますか?』という質問も出ている始末でした。

 

 港社長は、言葉では『怒りを感じた』と言っていましたが、彼女の周辺者には、「中居氏のフジでの継続起用を続けていていいのか?」との打診もまったくしていなかったことを認めるなど、行動はまったく真逆です。そういう姿勢をみると、性加害の重大性よりも、会社の経営にしか関心がなかったように思えます」

 

 会見では、遠藤副会長が、中居氏は女性とは異なる認識を持っていると把握した、と明かす場面があった。「ちょっと踏み込んで申し上げれば、意思の一致かということ」と説明し、中居氏が女性への行為が同意のものと説明したのかと聞かれ「そういうことです」と答えている。

 

「その後に、おそらく弁護士からのペーパーが入って『さっきの言葉は撤回します』と言っています。つまり、同意か不同意かを答えなかったのです。要するに、性加害があったのかどうかにどう答えるかも決まっていなかったわけです。しかし、一方で各役員は『人権侵害の可能性がある』とも言っています。それは、たしかに性加害があった可能性があって、それを1年半、隠蔽していたと取られるような対応しかしてこなかったということです。問題の本質である性加害を認めないなら、大前提が崩れるわけです。じゃあ何のためにこの会見を開いたのでしょうか。そもそも、港社長、嘉納修治会長(当時)が辞任し、遠藤副会長は第三者委員会の報告後に辞任する予定ですが、いまなぜ辞任なのかが、それだけ重い事実を現段階で認定しているのか。ということになります」

 

 1月28日、この問題を報じて来た週刊文春が、フジテレビ社員A氏の関与について訂正を発表し、謝罪した。同誌は12月26日発売号で、事件当日の会食について、女性がフジテレビ編成局幹部のA氏から会食に『誘われた』と報じたが、その後の取材で『中居氏に誘われた』と判明した、と訂正したのだ。会社が関与する“上納”システムという疑惑の大前提が崩れたともいえるが、望月氏は、A氏が女性とのトラブルに関与していた事実は変わらないとみている。

 

「今回のトラブル以外にも、さまざまな性加害疑惑が取り沙汰されています。同局の女性アナウンサーが2021年、男性タレントに襲われそうになったとする告発記事も、文春に掲載されました。拒絶すると、A氏のチームから外され、彼のかかわる仕事に呼ばれることはなくなったとも。さまざまな性加害疑惑に、A氏が関与していた疑惑は少しも晴れていません。フジテレビは、そうした疑惑についてもきちんと追及されるべきです」

 

 望月氏は、日枝久フジサンケイグループ代表が会見に現れなかったことも批判している。

 

「1月23日の社員説明会を聞きましたが、多くの男性職員が、泣きながら日枝氏以下、役員の総退陣を迫っていました。23日の時点で、港社長以下3人が辞めようとしていたのを、日枝氏に『こんなことで負けるのか』と一喝され、辞意を伝えられなくなった、との報道もありました。私が取材した限り、フジテレビの多くの人が日枝体制から変わるべきだと願っています。

 

 今回、最終的に日枝氏が責任を取るべきだと思いますが、私のその質問に対して、嘉納会長は『日枝取締役相談役はまったく関与していない』『業務執行をやっていないので会見に出る必要がない』と答えています。日枝氏の影響力がいかに大きいかということでしょう」

 

 自らの厳しい質問が、世間の批判を受けていることは自覚しているという。

 

「被害者が感じたであろう痛みや傷を、経営者の彼らはまったく共有していないと感じたから、だんだん火がついてきて、厳しい質問になりました。これで“アンチ望月”が増えるでしょうけど、なかには『よくやった』と言ってくれる人たちも少数ですが、いますから。批判はまあ、仕方がないですね」

 

 これからも“望月節”は変わらないようだ。

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