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フジテレビ『逃走中』に「制作困難」報道も…騒動前から懸念されていた「ロケ地不足」、“住民トラブル”の過去も
元「SMAP」中居正広の「女性トラブル」を発端としたフジテレビをめぐる騒動は、依然として収束する気配がない。
そんななか、フジテレビ系の人気特番『逃走中』の制作が危ぶまれていることが取りざたされ、波紋を呼んでいる。発端となったのは、2月3日の「スポーツニッポン」の報道だ。
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「フジテレビは、1月17日の港浩一社長(当時)が記者会見をおこなったものの、開催方法や回答などが批判を集め、70社以上の企業がフジテレビへのCM出稿を取りやめる事態になりました。27日に2度めの会見を実施後も、状況は改善されていません。
記事によれば、こうしたスポンサー離れで制作費が見通せず、ロケ地で撮影許可が取れない状況から『逃走中』の制作も困難になっているそうです。
1月31日には、4月9日放送予定だった『FNS歌謡祭 春』も中止になったと『スポニチ』で伝えられています。2025年のフジテレビの特番は、全体的に制作の見通しが厳しい状況なのだと思われます」(芸能記者)
『逃走中』は、芸能人たちが黒服とサングラスの“ハンター”に捕まらないように逃げながら、賞金獲得を目指す「鬼ごっこ」を原型とする企画。
2004年にパイロット版でスタートして以降、根強い人気を誇り、2024年7月には映画『逃走中 THE MOVIE:TOKYO MISSION』が公開され、同年の大晦日にも『逃走中〜大みそかSP〜』が放送されている。
20年以上続く人気番組の制作が困難になっている状況だが、意外にもXでは《これに関してだけは『逃走中』の制作スタッフの積み重ねたものが悪いとしか》《スポンサー離れよりも一般人に迷惑かけて無許可撮影してたとかの問題もあったからとちゃう?って思った》《全部を今回の件のせいにしようとしてんの無理あるよ》と、同番組に対する呆れ声があがっていた。
こうした反応が見受けられる背景には、2024年の同番組をめぐる炎上騒動があるようだ。
「2024年3月、一般男性が、東京都内でおこなわれた『逃走中』の撮影で自宅マンションの入り口を塞がれたり、敷地を無断使用されたことをXに投稿。スタッフの対応が問題視され、制作会社やフジテレビが批判されました。
騒動を受けて、制作会社が《撮影現場の近隣住民の方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます》と謝罪。フジテレビも同年3月の定例会見で謝罪することになったのです。こうした経緯もあり、同番組に厳しい見方をする人もいるのでしょう」(前出・芸能記者)
ロケ地に関しては、1月24日に本誌「SmartFLASH」がほぼすべてのドラマの撮影現場で、フジテレビへの不信感から“ロケお断り”が続出している状況を報じている。
人気特番でも、こうした影響が懸念されるのだろう。ただ、『逃走中』においては、今回の騒動以前から“ロケ地不足”が浮上していたという。
「2010年代は、お台場や浅草、横浜中華街、池袋など市街地でのロケが中心でした。ただ、人気番組になったことで出演するタレントの数が増えたことにともない、撮影の規模が拡大。休日のテーマパークやショッピングモールなどで撮影することが増えました。2024年に問題視された市街地の撮影は、むしろ近年では珍しいケースだったといえます。ここ数年、『逃走中』は季節ごとに放送されていますが、ある程度の収容人数が見込める場所を貸し切るのは簡単ではなかったようです」(テレビ局関係者)
今回の騒動によって、ロケ地を確保するハードルはさらに高くなりそうだ。
「フジテレビに対する世間的なイメージが悪化するなか、商業施設やテーマパークで貸し出しに難色を示すところが増えているのだと思われます。また、1月31日には、CM差し止めが続いていることで、フジテレビのCM収入が233億円下振れ、赤字転落する見通しであると発表されました。そもそも、こうした状況下で、予算のかかる『逃走中』を作る余裕がいまのフジテレビにあるのかも気になるところです」(前出・テレビ局関係者)
フジテレビの騒動によって、視聴者まで“逃走”しないといいが……。