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【フジテレビ問題】遠藤副会長が民放連会長を退任へ…本誌に語っていた父・遠藤周作からの言葉「お前はサラリーマンで楽な舗装道路を」
中居正広氏と女性とのトラブルをめぐり、企業としてのコンプライアンスなど様々な問題が噴出しているフジテレビ。
3月末までに提出される第三者委員会の報告書を受けて多くの取締役が辞任するとみられているなか、同局の副会長で日本民間放送連盟の会長も務める遠藤龍之介氏が、同連盟の会長職を辞任する意向であることが2月5日にわかった。
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「連盟は同日、ホームページに『遠藤会長の辞意表明について』と題するメッセージを掲載しました。そこには、遠藤氏ご本人から『フジテレビの出演タレントと女性に関する一連の事案により、私が民放連会長を続けることは適切ではないと考えている』との申し出があったとあります。
遠藤氏は2019年にフジテレビの社長に就任、2021年に副会長となり2022年から民放連の会長を務めていました」(芸能担当記者)
フジテレビの役員職についても、すでに辞任の意向を示している遠藤氏だが、本誌はフジテレビの社長に就任して間もない2019年7月に単独インタビューをおこなっている。
そのなかで遠藤氏は、父である芥川賞作家の故・遠藤周作氏からかけられた「ある言葉」を紹介しているのだが、それが遠藤氏の置かれている今の状況を“予言”していたかのような内容だったのだ。
「新たなフジテレビのキャッチフレーズは、『おもしろいことのいちばんそばにいる』という意味の言葉にしようと思っています」と茶目っ気のある笑顔で語り始めた遠藤氏。
その後、趣味の将棋に話題が移り、腕前について「奨励会なら初段ぐらい。アマなら五段か六段」として、「角落ち」とはいえ、佐藤康光九段に勝利したエピソードも披露してくれた。
そして自身を駒に例えると「金」と即答。曰く、「銀は攻めの駒ですが、金は守りの駒。金で守りを固めて、じっくりと万全の態勢にしてから、仕掛けていく。私の仕事ぶりではなくて、キャラクター的に金です」とのことだ。当時取材した記者が語る。
「その後、遠藤氏がフジテレビへの入社が決まったときのエピソードになりました。
周作氏から励ましの言葉などはかけられず『俺は自由業で、ひとりでやってきた。歩くのはしんどかったが、砂浜の道を歩いてきたから、振り返ると足跡が見えた。でも、お前はサラリーマンで楽な舗装道路を歩くから、20年、30年たって振り返っても、足跡は残ってないぞ』と言われたそうです」
遠藤氏にとって今は、「舗装道路」ではなく「茨の道」を歩んでいる気持ちだろうか。