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「連絡がないまま放置状態」田代まさし、マーシーズの商標権がトラブルに…運営パートナーが実名告発「揉め事の最中にグッズの注文も」
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田代まさし(右)と運営パートナーの株式会社OMECO代表取締役・風間友亮氏
《シャネルズ45周年復帰祈願!! 歌が上手くなりますように。》
1月15日に更新したInstagramで、こう願いをしたためた絵馬の写真を投稿したのは、元タレントの“マーシー”こと田代まさしだ。
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「かつてバラエティタレントとして一世を風靡した田代さんですが、世に出るきっかけは言わずと知れた『シャネルズ』(1983年に『ラッツ&スター』に改名)です。鈴木雅之らと結成した同グループは、1980年のデビュー曲『ランナウェイ』が大ヒットし、一躍スター街道に躍り出ました。『鈴木の隣で歌うのが夢』と常々公言している彼にしてみれば、シャネルズ再結成は悲願といっていい。グループデビュー45周年の節目、並々ならぬ思いを絵馬に記したのでしょう」(スポーツ紙記者)
これまで逮捕歴が5回を数える田代は、3回めの服役を終え、2022年10月に出所した。2024年10月に保護観察期間が終了した後も自主的に薬物検査を受け、薬物依存と向き合う姿を講演活動やYouTubeなどで発信している。2024年12月には、フジテレビの年末特番で久々の地上波復帰も果たした。
現在は順調に活動しているように見える一方で、本誌のもとに「田代が人知れず、あるトラブルを抱えている」という情報がもたらされたのは2024年12月のことだ。田代と事業運営パートナーとの間で、商標登録されたイラストをめぐり、特許庁を巻き込んだ騒動が勃発しているというのだ。いったいどんな争いなのか。
「田代氏のグッズを販売するWEBショップ『MARCY’S(マーシーズ)』の商品開発から販売ルートまで、すべて弊社が負担して作りました。また、彼のYouTubeチャンネル『MARCY’Sちゃんねる マーシーズチャンネル』の開設も、ほぼ無償で関わりました。それが突然、田代氏からマーシーズブランドの商標登録に対して異議申し立てをされて、本当に寝耳に水と言うしかない状況で……」
戸惑い気味に語るのは、株式会社OMECO代表取締役・風間友亮氏だ。本業は高級時計オメガのパロディ時計やアパレルアイテムを取り扱う実業家だが、知人の紹介で出所直後の田代と知り合い意気投合。田代の活動全般を陰日なたにマネージメントする“相方”として、タッグを組んだのがそもそもの発端だったという。
「もともと田代氏のファンでしたし、いろいろサポートを買って出るようになって。そんななかで、マーシーズのネットショップであったり、新たなグッズ製作を一緒にやりませんかと、私から田代氏にご提案したのが始まりです。マーシーズは1980年代、田代氏が展開していたブランドですが、コピー商品が出回り、しかもそれが高値で取引されている現状がありました。弊社が商品デザインや製造・販売、サイトの運営をひとまとめに受託することで、偽物対策もしっかりできる。田代氏にもご納得いただいたうえで、委任された経緯があります。
グッズ制作にあたっての費用は、全額弊社持ち。諸経費を差し引いた利益の配分も、田代さん6割、弊社4割というご提案をしています。正直、弊社としては儲けが薄く、ビジネス的には割に合わないんですが、『田代氏の助けになればいい』という一心でマーシーズを復活させました」(風間氏・以下同)
そして、風間氏のOMECO社が商標登録を出願したのが、マーシーズのブランドロゴとなるイラストだった。サングラスに口ひげ、リーゼントという田代本人の似顔絵イラストと、MARCY’Sのアルファベットからなるロゴ商標はECサイト運営に欠かせないもの。マーシーズ運営を一任された風間氏としては、ブランドを守るために当然取得すべきと認識していた商標が、思わぬトラブルの火種となる。
「特許庁に商標登録を出願したのが2022年12月27日。この出願の過程で、特許庁から『田代まさし氏の承諾は得ているのかどうか』と問い合わせがあったため、これに応じて田代氏の承諾書を提出しています。その結果、登録が完了したのが2023年12月4日です」
ところが、この商標登録に対して、なんとほかならぬ田代本人から異議が申し立てられたのだ。特許庁によると、商標権の異議申し立ては商標登録後2カ月以内であれば可能だ。
「田代氏側の言い分によれば、『商標権者(OMECO社)は田代まさし名義の承諾書を提出しているが、申立人(田代氏)は商標権者に対してなんら商標登録の承諾を与えていない』。つまり、弊社が提出した承諾書が偽造されたものだというんです。偽造なんてとんでもない! まず、こちらは当然、商標出願に関して田代氏の承諾を得ています。田代氏とのやり取りは田代夫人のA子さんがいつも窓口となり、このときもデータ化したイラストをLINEで彼女に送り、進めてよいか、きちんと確認を取っています。A子さんからは、『田代に確認します』『商標の件、どうぞよろしくお願い致します、との事です』というお返事をいただいているんです。
ご説明したやり取りは2022年12月24日のもので、LINEのスクショもあります。これが私のなかで『承諾を得た』という認識の根拠なんですが、商標登録が通った直後に突然向こうから異議申し立てをされた。わけがわからない…というのが、率直な感想です」
2023年3月に田代が「週刊女性PRIME」で取材を受けた際、風間氏はその内容をすべて代筆。このときも田代には承諾を得たうえで、記事を公開したという。
「この記事内で、田代氏が弊社にマーシーズの商標登録出願を委任したことにふれるくだりがあります。このときのA子さんとのやり取りもスクショがあり、田代氏が商標登録出願を認めていたことの証明になるはずです。確かに、口頭やLINEでの合意のみで、契約書を交わさなかったのが無用なトラブルを招いたと反省しています。しかし、この種の承諾書は、以前は承諾する人の印鑑が必須だったのですが、今は必要なくなっているんです。一部の手続きだけ印鑑が必要なのですが、承諾書には印鑑がなくても有効とされます。もちろん、承諾を得たという事実は必要なんですけど。
そもそも、この商標については、弊社が取得した後、『田代氏にお戻しします』というスタンスだったんです。実際に取得できたら、それを田代氏に10円とかで売り渡す旨の書類もすでに送付済み。タダ同然の金額でいいので、売ったという形式だけを取る。そうやって、弊社が商標の取得に関わったという形にするだけのことで、偽造してまで承諾書を作るメリットなんて、弊社にはまったくありません」
2023年の春ごろまでは友好関係を築けていた風間氏と田代だが、同年末には袂を分かつ“ある事件”が起こる。
「あるアパレルブランドと、マーシーズとのコラボ商品を作ったことがあります。その際、コラボブランドの担当者から送られてきた納品書と、売り上げの詳細を田代氏側に報告したのですが、ほかの店舗での売り上げぶんを加えそびれて過小申告をしたため、実際の売り上げ枚数と納品書に書かれた枚数が一致していなかったんです。そのときに指摘があればすぐわかったことなんですが、これは弊社の単純なミスです。後日、田代氏がコラボブランド側の担当者と会ったとき、聞いた売り上げ枚数と弊社の申告した枚数が合致しないことに気づき、私に『売り上げを誤魔化しているんじゃないか』という疑いをかけてきました。
私はその指摘を受け、すぐに他の店舗の売上を売上詳細に記載していなかったことに気づき、謝罪。差額を田代氏に全額送金したのですが、その辺りから関係がおかしくなってしまった感はあります」
最終的に両者は修復不可能な関係に陥り、商標登録に関する異議申し立てをおこなった田代。しかし、特許庁は、この申し立てについて「承諾書を偽造して提出したとする申立人の主張を裏付ける客観的な証拠は見いだせない」などの理由から、異議申し立てを却下。すなわち、OMECO社の取得した商標登録を維持するという結論を下している。
「現在、マーシーズの商品は弊社の倉庫に置いたままで『家賃もかかりますし、どうしますか?』と田代氏に問い合わせているんです。しかし、『そのへんは弁護士さんに相談してるんで、はっきり次第連絡します』と返事があったきり、ずっと連絡がないまま放置状態です。こちらとしては『商標を戻す』とも伝えているし、マーシーズの売り上げに関しても先方から要求があれば、いくらでも開示する準備はできています。私としてはもう田代氏と手を切りたいし、マーシーズの運営からも手を引きたくて仕方ないんです。
しかも、肝心なことは何の返事もしないくせに、『マーシーズのTシャツを何枚送ってください』とか『グッズを送ってください』などと、揉め事の最中に平気でオーダーしてくるわけです。仮に弊社が商標を違法に取得したのであれば、そんな商標を使った商品なんて、田代氏としたら絶対にほしくないですよね? それでもウチは、何も言わず対応していますけど。
私のなかでは、『何か間違ったことをして商標を取ったわけではなく、ちゃんと正攻法で取ったものですよね?』という確認をしたいだけ。弊社に至らない点もあったと思いますが、よそで私の悪口などあることないことを吹聴され、本当にこの1年くらいはつらかった。田代氏には会いたくもないので謝罪してほしいとも思いませんが、彼から受けた仕打ちは納得できないし、悔しい限りという感情です。
田代氏と弊社の間で起こったことの経緯を知らない方々からは、『どうなっているのか?』などの連絡がたびたびあります。今までの関係をすべてきれいに終わらせるためにも、弁護士など窓口をひとつにして、きっちり解決してほしいというのが私の願いです」
なぜ商標登録に異議申し立てをおこなったのか、『MARCY’Sちゃんねる』に質問状を送ったところ、担当者から次の返答があった。
「田代に確認したところ『本件に関して、裁判中ですので取材及び回答は控えさせていただきます』と返信がありました。当事者本人たちのセンシティブな問題ですのでご理解いただけると助かります」
泥沼状態となった商標トラブル。はたして解決の糸口は見つかるのだろうか……。