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【中居問題】フジ日枝久氏が鎮座し続ける異常事態…視聴者、株主に“強気姿勢”続くも「辞任は秒読み」と言われるワケ

フジテレビの日枝久取締役相談役(写真・共同通信)
2月4日、フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株式を7%以上持つ米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が、日枝久取締役相談役の辞任を要求する3回目の書簡を自社HPで明らかにした。
「『信頼回復に向けたガバナンス改革のお願い』というタイトルの書簡で、同社は1月27日に辞任した港浩一フジテレビ前社長、嘉納修二フジテレビ会長の辞任ではスポンサーや視聴者の信頼回復は無理だと断定しました。
日枝氏について『FMHおよびフジテレビの取締役会を絶対的に支配しており、影響力を保持しています。今回のスキャンダルでFMHおよびフジテレビのガバナンスが機能していないことが公に明らかになりました』と断罪。『FMHおよびフジテレビの取締役を辞任することです』と訴えました」(社会部記者)
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元SMAP中居正広が女性と起こしたトラブルが発端となった一連の騒動は、ついにフジテレビの根幹を揺るがす事態になったというわけだ。フジテレビの関係者はこう明かす。
「すでに『デイリー新潮』で報じられている通り、第三者委員会の報告を機に辞任する予定であると発表しているFMH副会長の遠藤龍之介さんは、日枝さんに辞任の意思を確認しています。
社外取締役による経営刷新小委員会の設置を決めた取締役会を1月30日にしたのも、日枝さんの意思を確認してから進めるつもりだったようです。
しかし記事によれば、日枝さんは『お前らが辞めろ』と、激怒したようです。経理畑出身の遠藤さんはフジテレビの資金繰りについて危機感を持っているためそれとなく“進言”したわけですが、結果は“逆ギレ”したというわけです。ダルトン社と同じ主要株主である阪急東宝グループと縁戚のある遠藤さんでも、日枝さんにはまったく逆らえない。やはり異常な会社なんですよ」(同前)
日枝氏がここまで強気な理由は、意外にも、現在、FMHの経営体質について強い注文をつけている株主が外資系ファンドのダルトンだけという現実があるという。先のフジテレビ関係者がこう続けた。
「ダルトンは昨年、フジテレビに対して資産の売却とそれに伴う増配も要求しています。FMHはお台場の本社ビルの他に、大手町の商業ビル、リゾートホテルなど、果ては水族館まで2施設も所有しています。こうしたものをすべて売却し、株主に還元せよ、という言い分です。典型的な“ハゲタカファンド”とも言えるもので、社内にも『こうした圧力に打ち勝てるのは、日枝さんだけだ』という空気があるんですよ。日枝さんからすれば『俺が守ってやってる』というぐらいの意気込みでしょう。ある意味、意固地になっているんですよ」
だが、目下フジテレビを批判しているのは“ハゲタカファンド”だけではない。多くの視聴者が、フジテレビのガバナンスに対し、疑惑の目を向けている。
「日枝さんも相当に弱気になっているようです。騒動の最中、一時は自宅に帰るのを辞めて港区内の高級ホテルに避難していた時期もあります。
自宅前に詰めかけたメディアややじ馬に嫌気がさしたようですね。堀江貴文さんによる買収騒動の時も、日枝さんの自宅にメディアが押しかけましたが、その時は一度も囲み取材を断りませんでしたが……」(芸能関係者)
さらに、今回選ばれた第三者委員会のメンバーは「間違いなく日枝さんを辞めさせるでしょう」と語るのは、ある広告代理店関係者だ。
「委員長の竹内朗弁護士は、現在独立していますが所属していたのは国広総合法律事務所です。さらにメンバーのひとりである五味祐子弁護士は同事務所のパートナー。同事務所はこれまでも数々の企業の不正・不祥事の調査をおこなってきましたが、必ず問題のあった組織の責任者クラスを名指しで追及していきました。
業界では“しっぽ切り”ならぬ“しゃっぽ(帽子)切り”として恐れられている存在です。女性と中居さんのトラブルを“黙殺”し、起用し続けることになった企業風土を作ったのは日枝さん。間違いなく辞職を迫られるでしょう」
意固地になっても仕方ないはずだがーー。