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【インタビュー】ひろみちお兄さん「脊髄梗塞」から8カ月で3キロマラソン踏破!「今までできていたことに挑戦したい」絶えない熱意
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マラソン「完歩」後のひろみちお兄さんこと佐藤弘道さん(画像は本人Instagramより)
1993年から12年間、第10代体操のお兄さんとしてNHKの「おかあさんといっしょ」で活動していた佐藤弘道さんが、移動中の飛行機の中で脊髄梗塞を発症、下半身麻痺の状態になり緊急入院したのは2024年6月2日のことだった。
「佐藤さんは入院からおよそ10日後の6月13日、事務所を通じて『今は全く歩けません。リハビリでどこまで回復するかわかりませんが、現実と向き合い、今できることを一生懸命に行い、また皆様にお会い出来る日を楽しみにしております。』と不安をにじませながらも前向きな直筆コメントを発表しました」(芸能担当記者)
以来、体操教室の活動はもちろん、タレント活動の休止も余儀なくされたが、治療の甲斐があり8月20日に退院した。
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このときも佐藤さんは事務所の公式サイトで「下半身の麻痺やしびれが残り、失ってしまった機能もある為、一般の方のような歩き方は出来ません。次のステップに向けて通院リハビリ及び自宅リハビリは続きます。一日でも早く社会復帰が出来るように頑張ります」と現状と正直な気持ちを綴っていた。
それから6カ月が経った2月16日、佐藤さんの姿は「熊本城マラソン2025」の会場にあった。「3キロファンマラソン」に出場するためだった。
「前日、佐藤さんは空路で熊本入りしましたが、Instagramには『脊髄梗塞を発症してから、初めての飛行機移動。少しトラウマがありましたが、無事に阿蘇熊本空港に到着!』と不安とうれしさが入り混じったコメントしています。
走ることはできませんでしたが、3kmを無事に歩き切りました。
そして『歩ける幸せ、走れる幸せ、家族がいる幸せ、仲間がいる幸せを熊本マラソンを通じて、皆さんには健康でいられる幸せを実感していただければと思います』と喜びのコメントをInstagramに寄せました」(前出芸能担当記者)
大会2日後、本誌は「完歩」した佐藤さんを取材した。
佐藤さんは「梗塞系の病気ですと飛行機にも乗れないことがあるので、発症後、初めての飛行機は少し不安もありました」と語ったが、それ以上に「熊本県まで行けたことがうれしかったです」と笑顔になった。当日のことは、こう振り返る。
「熊本マラソン2025に出場ができたこと、完歩できたことは今後の自信につながりました。また、沿道の皆様の温かい励ましのお声には涙が出そうになるくらい感謝いたしました」
こう話し、「今後の自信につながる」という佐藤さん。挑戦してみたいことを聞いた。
「まずはゴルフ、スキューバダイビング、スキーなど『今までできていたこと』に挑戦したいです。もちろん、来年の熊本マラソンにも再度出場したいです」
挑戦する理由を尋ねると、「今、自分にできることをすることで『未来つくり』ができると思っています」と語り、続けた。
「私と同じ病気で苦しんでいる方もいらっしゃいます。リハビリを続けることで、(病気が)回復する現状を世間に知ってもらいたいです。
さらに理学療法士さんや作業療法士さんなど、私たち患者を支えてくださっているお仕事をもっと知っていただきたいとも思っています。そのためにも挑戦を続けていきたいです」
今も週に1~2回通院。さらに週に1回はパーソナルトレーニングをしているという。
「時間があるときはエアロバイクやトレッドミル(ランニングマシン)を使用して自主トレーニングもしています」
もちろん、支えてくれている家族への感謝も忘れず語った。