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『クレヨンしんちゃん』スピンオフ『野原ひろし 昼メシの流儀』アニメ化決定に古参ファンが抱く“複雑な心境”

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記事投稿日:2025.03.13 17:59 最終更新日:2025.03.13 17:59
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
『クレヨンしんちゃん』スピンオフ『野原ひろし 昼メシの流儀』アニメ化決定に古参ファンが抱く“複雑な心境”

クレヨンしんちゃん(写真・時事通信)

 

 故・臼井儀人さんの原作による国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』の公式スピンオフ作品として、しんちゃんの父である野原ひろしを主人公とした『野原ひろし 昼メシの流儀』がテレビアニメ化されることが決定し、話題を呼んでいる。

 

「3月12日、同作がBS朝日で10月より放送予定であることや、ひろしの声を『クレヨンしんちゃん』シリーズと同じ、声優の森川智之(としゆき)さんが担当することが発表されました。シリーズのファンからすれば喜ばしいことですが、原作ファンの間では、さまざまな声が飛んでいるんです。

 

『野原ひろし 昼メシの流儀』は、原作者の臼井さんが2009年に亡くなったあと、塚原洋一さんの作画で、2015年12月に『月刊まんがタウン』(双葉社)で連載がスタートしました。2024年1月以降は『まんがクレヨンしんちゃん.com』に移籍して現在も連載中の、ひろしのランチにまつわる出来事を描いた漫画です。

 

 

『クレヨンしんちゃん』の公式スピンオフ作品ではあるものの、本家の野原ひろしに似ているようで微妙に違う絵柄や、ときおり見せるシリアスタッチなひろしの顔芸、原作とはかけ離れたしんのすけの脚の描写など、さまざまな理由から一部で『この漫画の主人公は野原ひろしではなく、野原ひろしに化けた他人である』という認識が生まれました。これにより、ファンの間では同作の主人公を『自分を野原ひろしだと思いこんでいる一般人』という概念が広まり、一種のネットミームとなりました。

 

 つまり『クレヨンしんちゃん』の一部のファンは、『野原ひろし 昼メシの流儀』はあくまで別作品、別世界の話だととらえているというわけです」(コミック誌編集者)

 

 こうした複雑な背景から、同作のアニメ化決定の報に、X上では、

 

《自分のことを野原ひろしだと思い込んでる一般人だと言われてきたのにcv森川さんなら野原ひろしじゃん俺たちが思い込まされてただけだった》

 

 と、歓迎する声が複数、あがる一方で、

 

《絵も性格も全くひろしじゃない 作者が死んだからってやりたい放題》

 

《このヒロシ知らない》

 

《野原家は手作り弁当だと思ってた》

 

 といった、否定的な声も飛んでいる。

 

「否定的な声をあげるなかには、アニメ『クレヨンしんちゃん』で野原ひろしの初代の声を務めた、藤原啓治さんの名前を思い出す方も多いようです。藤原さんは2020年4月に、55歳の若さでガンで亡くなりましたが、X上には《藤原啓治さんがいたらなぁ…》、《今更だけど、年齢重ねるごとにひろしへの想いが強くなったと言ってた故藤原啓治さん存命の時に製作開始して欲しかったかな》など、藤原さんを懐かしむ声も複数あがっています。藤原さんの演じるひろしがファンに愛されていた証拠でしょう。

 

『クレヨンしんちゃん』自体、原作者の臼井さんが亡くなった翌年から、『新クレヨンしんちゃん』として、元スタッフによって新連載がスタートしています。臼井さんの手を離れて以後も、いろいろなクリエイターが集って、『クレヨンしんちゃん』という世界を続けているというわけです。『野原ひろし 昼メシの流儀』もそうしたもののひとつでしょう。それほど、『クレヨンしんちゃん』の世界は魅力的だということです」(前出・コミック誌編集者)

 

 原作ファンも、アニメがおもしろければ納得するはずだ。

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