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テレビ朝日、『大冒険TV』ディレクター “ナスD” をパワハラ&経費横領で降格処分に…“顔をCGで黒塗り” やらせ報道の過去も

《当社社員が、会社経費を不適切に使用していたほか、スタッフにパワーハラスメントをしていたことが判明し、懲戒処分を行いましたので、お知らせいたします》
3月19日、テレビ朝日は社員の処分を公式サイトで発表した。発表文によると、50歳のコンテンツ編成局第2制作部エグゼグティブディレクターが、2019年から2025年1月まで、個人的に利用した会食等で約517万円を不正に受領していたという。
さらに、その過程で、複数のスタッフに対して人格を否定するような発言を繰り返すなど、“パワハラ” も確認されていた。
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不正受領とパワハラが露呈した社員は、いったいどんな人物なのか。制作会社関係者がこう明かす。
「テレビ朝日の名物ディレクター “ナスD” こと友寄隆英さんですよ。彼は局員にもかかわらず、2020年4月にスタートした冠番組『ナスD大冒険TV』で演者として出演し、有名になりました。
世界中を周りながら、破天荒な行動を見せる様子は評判が高く、定期的に特番が組まれました。同年7月には、エグゼグティブディレクターに昇格と、出世街道を歩んでいたのですが、今回の件で降格。同番組も当然 “打ち切り” になりました。
公式SNSはすでに削除されています。いち社員でありながら、大きな注目を浴びる環境に慣れて、横柄になってしまったのかもしれませんね」
体を張った番組作りで、お茶の間を沸かした “ナスD” の笑えない失態に、テレビ朝日は
《会社経費の不適切な使用やハラスメント行為など、重大なコンプライアンス違反となる事案が発生したことを重く受け止め、視聴者、関係者の皆様の信頼を裏切る結果になったことを深くお詫びいたします。
当社としては、経費処理のチェック体制の改善など再発防止策を早急に策定・実行するとともに、ガバナンスを強化し、信頼回復に努力してまいります》
と発表している。
「そもそもナスDといえば、2017年に放送された『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』の “全身黒塗り姿” で一躍その名を知られました。
ペルーの先住民の村を訪れた回で、タトゥーの染料となる『ウィト』という果実汁を体中に塗りたくり、前身が真っ黒に。そのナス色に染まった様子から “ナスD” という愛称もうまれたのです。
番組ではタトゥー染料なので “落ちにくい” と言われていましたが、実際には染料の大半が落ちて黒くなくなったそうです。
ただ、ナスDは『色が黒いほうがネットでバズる』と主張し、CGをつかってわざわざ顔を黒くするよう部下に指示していたのです。要するに “やらせ” ですよね(当時、テレビ朝日は否定)。
当時から、こうした行為を視聴者に説明することなくやっていたわけですから、ある種の倫理とか常識みたいなものが欠落していたのかもしれません。2017年にこの問題が表面化していたのに、そのまま出世コースにのせていた局の対応もおかしいですよね」(芸能記者)
本誌は、テレビ朝日に今回の処分が下ったエグゼグティブディレクターが “ナスD” なのか確認中だ。返答が来次第、追記する。