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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』吉永小百合さん(80)ーー初対面の本番前に“まさかの一言“言われてパニックに

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記事投稿日:2025.03.29 06:00 最終更新日:2025.03.29 07:32
出典元: 週刊FLASH 2025年4月8日号
著者: 『FLASH』編集部
坂本冬美の『モゴモゴ交友録』吉永小百合さん(80)ーー初対面の本番前に“まさかの一言“言われてパニックに

坂本冬美と吉永小百合

 

 街を歩いていると、ハッとするほどきれいな女性とすれ違うことがあります。

 

 キュートな方も、可憐な方も、スタイルのいい方も、艶っぽい方も、すれ違いざまに思わず “おーっ、カッコいい” と振り返ってしまうほど魅力的な方もいらっしゃいます。

 

 ただ、それらをすべて持っている方というと、これはもう稀有(けう)という言葉では足りないほど稀有の稀有の、また稀有です。えっ!? そんなきれいな人がいるのは、スクリーンの中か小説の中だけ?

 

 そう思いますよね。わたしも吉永小百合さんにお会いするまでは、そう思っていました。

 

 でも、いるんです。しかも、吉永さんの美しさを構成する分子の中には清潔感も、清廉さも、強靭さも、気品も加わっていて、そばにいるだけで、ほわ〜〜〜〜っと包み込まれるような気持ちになるんです。

 

 八百万(やおよろず)の神が、持てる力を結集して創造した “美の最高傑作” といっても言いすぎではありません。

 

 何を食べて何を飲んで何をすれば、あんなにおきれいになれるのか、そのカケラだけでもお聞きしたいとは思うのですが……きっと、たぶん、おそらく……いや、ほぼ確実に、わたしが吉永さんと同じことをしても猫に小判、豚に真珠……モゴモゴモゴ、です(笑)。

 

 

 その吉永さんと初めてお会いしたのは、NHKホールのステージ袖です。そこに吉永さんがいらっしゃると思っただけで体はガチガチですが、こともあろうに吉永さんが優しく微笑んで、「私『夜桜お七』が好きで、カラオケで歌っているんですよ」と、おっしゃって……。

 

 今、何か途方もないことを聞いたような……。もしかして、わたしの空耳だった? いや、いやいや、今、確かにそうおっしゃったような……。もう、頭の中はぐちゃぐちゃです(苦笑)。

 

 それから20年ほどがたち、2度めにお会いしたのは、吉永さんの恩師であり、『いつでも夢を』をはじめ、吉永さんのために数多くのヒット曲を書かれた吉田正先生の生誕100年記念番組のステージです。

 

 このステージで、わたしが吉永さんとコラボさせていただいたのは、吉田先生の作曲で、吉永さんが大切にされている『夢千代日記』。歌いながら心が震え、涙がこみ上げてきました。

 

 それがきっかけで、吉永さんの歌手デビュー60周年記念のCDBOXに、このわたしが参加させていただき、『夢千代日記』と『寒い朝』を歌わせていただきました。

 

 たおやかでしなやかで、ふだんはケラケラとお笑いになったり、意外にもサバサバしていらっしゃるのに、艶がある吉永さんは、毎日プールで数キロも泳いだり、ジムに通って常に体を鍛えていらっしゃいます。

 

 お手紙の宛名の左下に脇付として “御もとへ” と書いて似合うのは、吉永さんだからこそ。吉永さんからいただいたお手紙を見て、 “よぉし、今度わたしも使ってみよう” と血迷いかけましたが、読み方もわからず、意味も知らなかったわたしには、どう考えても似合いません(苦笑)。

 

 せめて、元気だけは吉永さんに負けないように……と思いますが、今秋公開される吉永さん124作めの映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、世界最高峰のエベレストへの登頂に女性で初めて成功した、登山家・田部井淳子さんの実話をもとにした物語です。

 

 えっ!? ということは、田部井さんを演じた吉永さんも、山に登られているということですよね。
すごい! すごすぎます!!

 

 常にチャレンジを続け、主役を張っていらっしゃる吉永小百合さんは、とってもカッコいい、永遠に憧れの存在です。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新アルバム『浪花魂』が好評発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

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