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『夫よ、死んでくれないか』『子宮恋愛』ドラマタイトルへ相次ぐ批判、背景に“過激でないと観てもらえない”テレビ界の実情

『夫よ、死んでくれないか』で相武紗季、磯山さやかとともにトリプル主演を務める安達祐実
4月スタートの新ドラマ『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系)のタイトルが、波紋を呼んでいる。
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弁護士でYouTuberの岡野タケシ氏は3月26日、Xで
《『夫よ、死んでくれないか』という思いを心の中で抱くのは自由だ。どれだけ過激であっても、それが内心にとどまっている限り、法律は介入しない。しかし、その言葉を実際に相手に投げかけた場合は話が変わる。もしその言葉がきっかけとなって、相手が自殺を決意し、命を絶ってしまった場合。その状況次第では、自殺教唆罪に問われる可能性が出てくる》
と指摘。タイトルは、単なる過激なフレーズにとどまるものではないと問題点を指摘している。X上でも
《このタイトル名のドラマに広告を出すスポンサーって人権意識は大丈夫なの?》
《人の神経を逆撫でしないと見てもらえないの、末期という感じがする》
といった声が見られた。
衝撃的なドラマタイトルといえば、同じく4月スタートの『子宮恋愛』(日本テレビ系)が物議を醸したばかり。炎上タイトルが続出する背景をエンタメ系ライターが解説する。
「番組タイトルが、ネット動画同様に“釣りタイトル”化している傾向はあります。タイトルで内容を説明し、耳目を引くような過激でキャッチーな響きがなければ、まず観てもらえない、という実情があります。『夫よ、死んでくれないか』『子宮恋愛』ともに、同名の原作が存在します。テレビ放送のためにマイルドなタイトルに変更することも可能なはずですが、やはりあえて過激なままにしているということでしょう。
ドラマのタイトル炎上といえば、2018年、相席スタート・山﨑ケイのエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』を原作とした、同名のドラマが日本テレビ系でスタートする予定でした。しかし、批判を受け『人生が楽しくなる幸せの法則』と、タイトルを大幅に変えてスタートしたこともあります。今回も批判が広がるようでしたら、テレビ局側も考える必要が出てくるかもしれませんね」
注目が集まって視聴率がとれれば、むしろ狙い通りなのかも知れないが……。