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演技が素晴らしい「朝ドラ」ヒロインは? 有村架純、安藤サクラに競り勝った1位は「見ていて感情が届きやすい」【500人に聞いた】

演技が素晴らしい「朝ドラヒロイン」ランキング【1~22位】朝ドラ『ひよっこ』で主演を務めた有村架純
3月28日、女優・橋本環奈が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』が、最終回を迎えた。だが、全体を通して、作品の内容には賛否が寄せられており、歴代朝ドラで視聴率ワーストを更新するとみられている。
“平成ギャル” という目新しいテーマを扱い、阪神・淡路大震災やコロナ禍を描くなど、トピックス自体は豊富に盛り込まれていた同作。それでも不人気になった理由について、「共感できない」という声が多かったストーリー展開に加え、橋本の演技力を指摘する声も少なくない。
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幅広い年代の人々が視聴する朝ドラで、多くの人から受け入れられるには、与えられた役を演じきる力が欠かせない。
では、朝ドラヒロインを務めてきた女優のなかで、演技力が高く評価されてきたのはいったい誰なのか。本誌は全国の男女500人にアンケート調査を実施。過去10年の朝ドラ作品でヒロインを務めた女優から、「演技がすばらしい」と感じる女優を1人選んでもらったところ、以下のような結果となった。
【第3位】有村架純『ひよっこ』:32票
さかのぼれば、2013年放送の『あまちゃん』でヒロインの母・天野春子の青春時代を好演し、ブレイク。その後、数々の作品で演技力を磨き、2017年放送の『ひよっこ』で朝ドラヒロインの座を射止めた。
「恋人とやむをえず別れなければならなくなった悲しい場面の演技が、心に響きました」(60代女性・専業主婦)
「純粋で家族思いなところが伝わる演技がよかった」(10代男性・会社勤務)
【第3位】浜辺美波『らんまん』:32票
主人公・槙野万太郎をひたむきに支えた妻・寿恵子を演じた浜辺。娘時代から妻、母へと変化していく姿をていねいに演じわけ、2024年の橋田賞新人賞を受賞している。
「もともと持っている華やかさをいかして、喜怒哀楽それぞれのシーンを演じ分けていた」(60代男性・専業主婦)
「独身の時代だけでなく、万太郎の妻になってからも演技がすばらしかった」(30代女性・パート)
「表情の演技がとてもすばらしい」(20代男性・その他)
【第2位】安藤サクラ『まんぷく』:38票
2018年放送の『まんぷく』でヒロインを演じた安藤。すでに映画『百円の恋』や『万引き家族』などで演技力の高さが広く知られたあとのキャスティングだったこともあり、安心感を持って視聴した人々が多かったようだ。
「安藤サクラさんは、たたずまいに惹きつけられます。表情、笑顔が魅力的な女優さんだと思います」(40代女性・会社勤務)
「表情やセリフの抑揚が上手だった」(60代女性・専業主婦)
「美人すぎないルックスと演技が好き」(50代女性・派遣社員)
「インスタントラーメンの開発に取り組む夫を支える、いつも前向きで明るく、周りの人に勇気を与える演技がすばらしかった」(70代男性・その他)
【第1位】伊藤沙莉『虎に翼』:39票
日本初の女性弁護士・判事・裁判所長となった三淵嘉子氏をモデルに、男社会である法曹の世界に飛び込んだ猪爪寅子を熱演。重厚なストーリー展開に加え、10代から40代と幅広い年代を演じきった伊藤の演技力に、絶賛が集まった。
「天真爛漫な少女時代から、法学を学び戦争を経験して、怒りや悲しみをあらわにするシーンまで、喜怒哀楽を大胆にも繊細にも表現できる女優さんだと思いました」(30代女性・会社勤務)
「男社会のなかを生き抜く姿を、見事に演じたと思う」(60代男性・パート)
「子役時代のいじめ役のイメージから苦労されたと思いますが、伊藤さんのテンポのいいセリフ運び、堂々とした立ち居振る舞いは見ていて安心感があります。『ひよっこ』の頃から大好きな女優さんです」(50代女性・パート)
「覚えたセリフを言っている感じではなく、その場で思いついた言葉を話しているような自然さがあった」(30代女性・パート)
「しっかりと猪爪寅子という人物に寄り添って、楽しむところは心から楽しむ、怒るところは全力で怒るなど、見ていて感情が届きやすく、心が動かされた」(10代女性・学生)
3月31日から始まる『あんぱん』では今田美桜が主演を務める。前作『おむすび』は酷評となったが、悪い流れを断ち切れるか。